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割賦販売法

読み方
かっぷはんばいほう

割賦販売法とは

割賦販売法(かっぷはんばいほう)とは、商品やサービスを分割払いで購入する際の取引を規制する法律です

この法は、消費者の利益を守るため、クレジット契約や分割払い契約に関するルールを定めています。近年、クレジットカードや分割払いの利用が増加しており、それに伴う消費者トラブルも発生しているため、この法律の重要性は高まっています。

例えば、高額な家電製品や自動車などを購入する際、分割払いを選ぶ場合があります。その際に適用されるのが割賦販売法です。この法律がなければ、消費者は不当な契約条件や高額な金利に苦しむことが考えられます。

割賦販売法の対象となる契約

割賦販売法の対象となる契約は主に以下の3つです。

1. 割賦購入契約

商品やサービスを分割払いで購入する契約のことです。消費者は商品の代金を複数回にわたって支払う必要があります。

この契約には、商品の引き渡し時点と代金の支払完了時点が異なるという特徴があります。

2. クレジット契約

金融機関などが消費者に対して資金を貸し付け、消費者がその資金を商品やサービスの購入に利用する契約です。クレジットカードの利用が代表的な例です。

3. 前払式特定取引

消費者が商品やサービスを前払いで購入する契約です。たとえば、定期購読や月額制のサブスクリプションサービスがこれに該当します。

これらの契約については、消費者が安心して取引を行えるよう、詳細な規定が設けられています。

割賦販売法における消費者保護措置

割賦販売法には、消費者の権利を守るためのさまざまな保護措置が含まれています。具体的な措置としては、次のようなものがあります。

1. クーリングオフ制度

消費者が契約を一方的に解除できる制度です。これは、消費者が冷静になって購入意志を再確認できるようにするための仕組みです。

通常、契約後8日以内であればクーリングオフが適用されます。

2. 説明義務

事業者は、消費者に対して契約内容やリスクを十分に説明する義務があります。この義務を怠った場合、事業者は法的な責任を負うことになります。

3. 権利放棄の禁止

消費者が自らの権利を放棄するような契約条項は無効とされます。

たとえば、「クーリングオフしない」といった条項は法的に認められません。

これらの保護措置により、消費者は不当な契約条件や高額な金利から守られています。

割賦販売法と最新のデジタル取引

近年、デジタル取引の普及により割賦販売法の適用範囲も変わってきています。特に注目されているのが、オンラインショッピングやデジタルサブスクリプションの分野です。

1. オンラインショッピング

インターネットで商品を分割払いで購入することが可能になっています。ここでも割賦販売法が適用され、消費者保護のための規定が適用されます。特に、契約内容の説明義務やクーリングオフ制度などが重要となります。

2. デジタルサブスクリプション

ソフトウェアやコンテンツのデジタルサブスクリプションも同様に割賦販売法の対象です。たとえば、音楽ストリーミングサービスやクラウドストレージサービスなどがこれに該当します。

これらの分野では、事業者が法令を遵守しつつ、消費者が安心して利用できる環境を提供することが求められています。

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