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売掛金

読み方
うりかけきん

売掛金とは

売掛金(うりかけきん)とは、商取引において商品やサービスを提供したにもかかわらず、未だ受け取っていない代金のことを指します。売

掛金は企業の貸借対照表の流動資産の一部として計上されることが多く、企業の資金繰りや経営状態を表す重要な指標の一つです。特に経営者や経理担当者、さらには法務部門にとっても重要な概念であり、売掛金の管理や回収が企業の健全な運営には欠かせません。

近年では、新型コロナウイルスの影響により、多くの企業が売掛金の回収に苦慮しており、法的視点からの対策が求められています。不良債権化した売掛金の回収には専門家の支援が必要になることが多く、弁護士がその役割を果たします。

売掛金の重要性

売掛金は、企業のキャッシュフロー管理や財務状況を大いに左右する要素です。売掛金が増えることで、企業は将来の収入の見込みを立てやすくなりますが、一方でその回収が遅れると現金の流れが滞り、経営を圧迫するリスクもあります。そのため、売掛金の管理は非常に重要です。

売掛金が確実に回収されることは、企業の収益安定に繋がります。

例えば、A社がB社に商品を10万円分提供し、その代金が売掛金として計上された場合、A社は当初の資金を持ち出す形で商品を提供することになります。この時点でA社のキャッシュフローが悪化することは避けられませんが、B社からの支払いが迅速に行われれば問題は解消されます。

売掛金の回収手段と法的手続き

売掛金の回収にはいくつかの手段がありますが、まずは企業間での友好的な話し合いが最善策とされます。しかし、交渉だけでは解決しない場合もあり、その場合には法的手続きが必要となります。

催告書の送付

売掛金の回収が遅れている場合、第一の手段として催告書(さいこくしょ)を送ることが一般的です。催告書とは、支払いの遅延を告知し、期日以内に支払いを行うよう求める文書です。この段階で多くの企業は支払いに応じますが、無視された場合には次のステップに進むことになります。

訴訟手続き

催告書に対しても支払いがなされない場合、訴訟を通じて売掛金を回収することが検討されます。訴訟手続きには時間と費用がかかるため、企業はこの方法を最後の手段とすることが一般的です。

ただし、確実に回収するためには弁護士のサポートが不可欠となります。特に、証拠書類の整理や裁判所での対応などを専門家に任せることで、成功の可能性が高まります。

売掛金の管理方法

売掛金の管理は、適切な帳簿管理や顧客の信用調査を通じて行われます。具体的には以下のような方法が一般的です。

帳簿管理

売掛金の管理には、適切な帳簿の作成・更新が不可欠です。企業は売掛金管理システムを導入することで、リアルタイムでの売掛金の状況を把握することができます。これにより、回収状況や未回収のリスクを迅速に把握し、必要な対策を講じることが可能となります。

信用調査

新たな取引先との信用リスクを最小限に抑えるためには、事前の信用調査が重要です。取引先の財務状況や過去の支払い履歴を確認することで、未回収リスクを低減できます。また、定期的に取引先の信用状況を見直し、必要に応じて取引条件を再検討することも大切です。

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