株式
株式とは
株式(かぶしき)とは、企業が資金調達を目的に発行する有価証券の一種で、その所有者に対して企業のオーナーシップを部分的に持たせるものです。
株式は、投資家にとってリターンを得るための重要な金融商品であり、企業にとっては資金調達手段として欠かせません。株式を取得することで、投資家は企業の利益配分(配当金)や企業運営に参加する権利(議決権)を手に入れることができます。
例えば、トヨタやソニーの株式を購入することで、あなたはこれらの企業の一部のオーナーになると言えます。このオーナーシップは、企業の成長や利益に応じて、株価上昇や配当金として投資家に利益をもたらします。企業側から見ると、株式を発行することにより直接資金を調達でき、それを新たな設備投資や事業拡大に向けることができます。
株式の種類
株式にはさまざまな種類がありますが、大きく分けると「普通株式」と「優先株式」に分類されます。
- 普通株式:最も一般的なタイプの株式で、議決権が付与され、配当金も受け取ることができます。しかし、企業が経営不振に陥った場合、最後に財産分配を受ける権利になります。
- 優先株式:普通株式と異なり、配当や財産分配の優先順位が高いですが、議決権が付与されないことが一般的です。
これらの株式は取引所に上場され、投資家同士の売買により日々その価値が変動します。上場している企業の株式は市場で自由に取引できるため、短期投資や長期投資など様々な投資スタイルに対応できます。
株式の発行と取引の仕組み
企業が株式を発行する際、通常は新株発行と増資が行われます。新株発行とは、既存の株式とは別に新たに株式を発行する手続きのことで、増資とは新たに資本金を増やすための手段です。これにより、企業は継続的な資金調達を実現し、事業の拡大や経営の安定を図ります。