契約書チェック・取引リスクの整理|押印前に確認すること

この契約書、このまま押印して大丈夫ですか?

相手方から届いた契約書は、相手方に有利な内容になっているのが基本です。「たぶん大丈夫だろう」という判断が、後から大きな損失につながる可能性があります。

目次

こんな不安、ありませんか?

  • 相手方から送られてきた契約書が、何が問題なのか自分では判断できない
  • 業務委託契約を締結したが、後から「成果物の権利は弊社のもの」と言われた
  • 「うちのひな型で」と言われると断れず、相手方有利の契約書にそのまま押印してきた
  • 損害賠償や違約金の条件が自社に厳しいのは分かるが、どこまで交渉できるか分からない
  • 取引基本契約を締結しているが、実際に問題が起きたときに対応できるかが不安
  • NDAを結んでいるが、情報が漏れた場合にどう対処できるか整理できていない
  • 契約書なしで取引が始まっていて、後から問題になるのが怖い
  • 顧問弁護士に相談したいが、毎回頼むのが申し訳なくて後回しにしてしまっている

初回無料相談で、いま抱えている不安を整理する

30〜40分で「社長の不安」を「法務課題」として整理します。今ある契約書を持ってきていただければ、何をどこから確認すべきかを弁護士が一緒に整理します。

無料相談を申し込む

TEL:06-4965-9590(平日 9:00〜18:00)

LINEで相談予約

なぜ契約書をチェックする必要があるか

「言った・言わない」をなくす唯一の方法

口頭での約束や認識のすり合わせは、後から「そんなことは言っていない」という状況になりやすいものです。契約書は、合意した内容を文書として確定させるための手段です。問題が起きてから「当初の取り決め」を主張するには、書面の記録が不可欠です。

不利な条項を見落とすリスク

「読んだが意味が分からなかった」「問題なさそうだった」という判断で押印した契約書に、後から致命的な条項が含まれていたというケースがあります。損害賠償の上限・解除条件・知財の帰属・秘密保持義務の範囲は、特に見落としが多い箇所です。

相手方のひな型は相手方に有利が基本

相手方が用意した契約書のひな型は、相手方のリスクを最小化するように設計されていることが多いです。「向こうが出してきた契約書だから問題ないだろう」という判断は、リスクを自社が引き受けることになる可能性があります。

修正できないまま進む前に、交渉の余地を確認する

「この条件は変えられないと言われた」という状況でも、実際には交渉の余地があるケースは少なくありません。どの条項が本当に変更できないもので、どこに交渉の余地があるかを事前に整理しておくことが重要です。

よく問題になる契約書の類型

業務委託契約・業務請負契約

「成果物の権利は誰に帰属するか」「検収条件がどう定められているか」「途中解約時の費用負担はどうなるか」が論点になることが多い契約形式です。準委任と請負の違いによっても、責任範囲が変わります。

基本取引契約書(取引基本契約)

継続的な取引関係を規律する契約で、個別発注書より優先される場合と、個別契約が優先される場合があります。どちらが優先されるかの規定が曖昧なまま取引が続くと、紛争時に解釈が対立するリスクがあります。

秘密保持契約(NDA)

「秘密情報の定義が広すぎる・狭すぎる」「目的外使用の禁止範囲」「有効期間と存続条項」が論点になります。一方的なNDAと相互NDAでは、リスクの引き受け方が異なります。

雇用契約・業務委託(個人)

社員と業務委託の境界線(偽装請負のリスク)・試用期間の扱い・競業避止義務・秘密保持義務の有効性などが論点になります。

不動産賃貸借契約

オフィス・店舗の賃借において、原状回復の範囲・中途解約時の違約金・保証金の返還条件が後から問題になるケースがあります。

M&A関連契約

株式譲渡契約・表明保証条項・役員退任条件などは、専門性が特に高い領域です。内容の複雑さに応じて個別対応となります。

利用規約(BtoC)

消費者契約法・特定商取引法との整合性が問われる場合があります。定期改定の必要性も含めて確認が必要です。

ブライトが対応できること

顧問料の範囲で対応できること(月4通程度を目安)

  • 月あたり4通程度の契約書チェック(内容の複雑さによって調整)
  • チェック結果のフィードバック・修正案の提示
  • 修正交渉の方針整理(「ここは変えてほしい」「ここは譲れる」の整理)
  • 契約書ひな型の整備(1〜2本程度、顧問期間中に作成)

別途費用が発生する対応

  • 月4通を大幅に超える契約書チェック
  • M&A・株主間契約・複雑な国際取引契約の作成・交渉
  • 相手方との契約交渉を弁護士が代理で行う場合
  • 利用規約・プライバシーポリシーの新規作成(ボリュームによる)

「1通ごとに弁護士に依頼する」という体制は、コストが読みにくく、依頼のハードルが上がるため後回しになりがちです。顧問契約の中で日常的に相談できる環境を整えることで、「押印前に確認する」という習慣が定着します。

契約書チェックで確認する主なポイント

損害賠償の上限条項

「損害賠償額は受領した委託料の範囲に限る」などの上限設定が入っている場合、実害額が上限を大幅に超えても回収できない可能性があります。また、逆に自社が支払う側で上限設定がされていない場合も問題になります。

解除条件・中途解約の定め

「いつ・どのような理由で・どちらが」契約を終了できるかの定めが、自社に不利になっていないかを確認します。一方的な解除権が相手方にのみ与えられているケースは注意が必要です。

秘密保持・情報管理の範囲

何が「秘密情報」に含まれるか、誰に開示できるか、契約終了後どう扱うかが明確になっているかを確認します。定義が曖昧だと、後から解釈の対立が起きやすくなります。

知的財産の帰属

成果物・データ・ソースコード・設計資料などの権利が、自社と相手方のどちらに帰属するかを確認します。「成果物の権利は委託者に帰属」と一見して問題なく見えても、「著作者人格権の行使制限」が設けられていない場合があります。

準拠法・合意管轄

紛争になった場合にどこの裁判所で・どの法律に基づいて解決するかの定めです。相手方が大都市の企業で自社が地方の場合、合意管轄が相手方所在地になっていると、訴訟のコストが大きくなります。

支払条件・遅延損害金

支払期日・振込手数料の負担・遅延した場合の損害金の利率が自社にとって適切かを確認します。

相手方雛形の契約書を修正するとき

どの条項から優先して修正を求めるか

全ての条項を修正しようとすると、交渉が長期化し相手方との関係が悪化するリスクがあります。「どこがリスクとして大きいか」「どこは受け入れられるか」の優先順位を整理することが重要です。

修正の依頼の仕方

「この条項は弊社としては受け入れられません」と伝えるだけでは交渉は進みません。「代わりに以下の内容にしたい」と修正案を具体的に提示することで、相手方も検討しやすくなります。

修正できない場合の判断

相手方が「これ以上は変えられない」という場合、残るリスクを把握した上で、受け入れるかどうかを判断します。「リスクを把握した上で受け入れる」のと「リスクを把握せずに受け入れる」のは、実態として大きく異なります。

初回無料相談で、いま抱えている不安を整理する

手元の契約書を持ってきていただければ、何をどこから確認すべきかを弁護士が一緒に整理します。

無料相談を申し込む

解決事例(参考)

以下はいずれも実際の解決例をもとにした概要です。特定の企業・個人が識別できる情報は含んでいません。

事例1:製造業(従業員20名)|相手方ひな型の業務委託契約で問題発覚

社長の不安:「相手方から送られてきた業務委託契約書に押印した後、成果物の権利をめぐって主張が対立した。」

法務課題として整理:契約書を確認したところ、成果物の権利が委託者(相手方)に一切帰属する条項が入っていたことが判明。交渉経緯の記録と契約書の解釈を整理した上で交渉。

対応と結果:弁護士が交渉に入り、特定の権利については自社留保を認める合意に至った。以降は押印前にチェックを行う体制を構築。

事例2:IT業(従業員12名)|NDA違反の疑いがある情報漏洩

社長の不安:「取引先の情報が外部に漏れているかもしれない。NDAを締結しているが、どう動けばいいか分からない。」

法務課題として整理:NDAの秘密情報の定義・漏洩に当たるかどうかの判断・証拠の保全方法を整理。

対応と結果:証拠保全の方針を整理した上で、相手方に通知書を送付。事実確認交渉を経て、損害賠償についての合意に至った。

事例3:小売業(従業員8名)|契約書なしで取引を続けていた仕入先とのトラブル

社長の不安:「口頭で取り決めてきた仕入先から、突然取引条件の変更を一方的に言われた。」

法務課題として整理:書面がない状態での交渉力の限界と、今後の基本取引契約書の整備を整理。

対応と結果:弁護士が今後の取引条件を文書化し、基本取引契約書を新たに締結。同時に、他の主要取引先についても書面整備を進めた。

よくある質問

Q1. 毎月4通という目安は、月に何通以上なら追加費用になりますか?

契約書の複雑さによって変わりますので、一律の通数で区切ることは難しい面があります。「月4通程度」はあくまで標準的な目安です。月に大量の契約書チェックが必要になる場合や、M&A・大型取引のような複雑な契約については、事前に確認させていただきます。

Q2. 相手方から「契約書は不要」と言われた場合はどうすればいいですか?

「契約書なし」で取引を進めることは、後から主張が対立した場合に立証が困難になるリスクがあります。相手方が嫌がる場合でも、「確認書」「注文書と受注書のやり取り」など、合意の証拠を残す方法があります。対応方針を弁護士と一緒に整理することをお勧めします。

Q3. 顧問弁護士にチェックを頼むタイミングはいつが理想ですか?

理想は「押印する前」です。押印後に問題が判明しても、すでに有効な契約として成立している可能性があるため、対応の選択肢が限られます。「これは後でいいかな」という契約書ほど、早めに確認することをお勧めします。

Q4. 英語の契約書も対応できますか?

基本的には対応可能です。ただし、翻訳の確認が必要な場合や、外国法の解釈が論点になる場合は、対応内容・費用を個別に確認させていただきます。

契約書チェックリスト50項目(無料)

業務委託・基本取引・NDA・雇用契約など、よく使われる契約書類型別に確認すべきポイントを50項目で整理したチェックリストです。押印前の確認習慣づくりにご活用ください。

対象:契約書チェックの基準を整備したい中小企業の経営者・法務担当者
形式:PDF(A4・12ページ)

契約書チェックリスト50項目をダウンロードする

監修者

和氣 良浩(わけ よしひろ)
弁護士法人ブライト 代表弁護士

弁護士歴15年以上
主な取扱分野:企業法務全般・契約書作成・取引リスク管理・M&A

中小企業の取引実務に精通し、契約書の作成・チェック・交渉を数多く担当。「顧問弁護士が身近にいる状態を作る」ことをコンセプトに、日常的な法務サポートを提供しています。

契約書チェックは、顧問弁護士が関わる「みんなの法務部」サービスの一環として対応しています。サービス全体の内容・顧問料・よくある質問については、以下のページをご覧ください。

「みんなの法務部」サービスの詳細を見る

弁護士歴平均15年以上のチームが、中小企業の日常的な法務課題を継続的にサポートします。契約企業の実名もご確認いただけます。

お問い合わせ

CONTACT

弁護士法人 ブライトへの法律相談、
メディア出演依頼・取材に関する
お問い合わせはこちら

お電話での
お問い合わせ

TEL:0120-929-739

※受付時間 9:00-18:00

現在、企業法務案件について個別単発案件のみの受任はしておりません。
その理由はこちらに記載のとおりです。ご理解賜りますようお願い申し上げます。

  • 記事カテゴリ
  • 成功事例
    インタビュー
契約
人事労務
債権回収
消費者
炎上
会社運営

準備中