法務担当を増やさず法務パフォーマンスを上げる方法|定式化・ルール化・丸ごと引き受けの3層運用

法務担当を増やさず法務パフォーマンスを上げる方法|定式化・ルール化・丸ごと引き受けの3層運用(弁護士法人ブライト 和氣良浩 監修)

「契約書レビューが追いつかない」「経営判断のスピードに法務がついていけない」「法務担当者が一人で抱えて疲弊している」——中堅・上場企業の経営者からよく届くご相談です。多くの場合、最初に検討されるのは「法務担当者を増員する」という打ち手です。しかし、これは現場の問題に対するもっとも直接的な対応であって、もっともコスパの良い対応ではありません。

弁護士法人ブライトでは、「定式化」「ルール化」「丸ごと引き受け」の3層運用で、社内法務担当者を増員せずに法務パフォーマンスを引き上げる仕組みを提供しています。実際、東証グロース上場の某ITサービス企業A社では、社内法務担当が1名のまま、1年間で契約書レビュー416件・M&A対応32件・労務人事対応9件を含む計779件の依頼を捌き切ってきました。

この記事では、その「従業員を増やさず法務パフォーマンスを上げる仕組み」の中身を、実際の運用データと運用設計のロジックを交えて公開します。社内法務の増員前にぜひ一読ください。

この記事でわかること

  • 「人を増やせば解決する」発想がなぜコスパ的に最悪なのか
  • 3層運用(定式化・ルール化・丸ごと引き受け)の全体像
  • 第1層:依頼受付フォーマットの定式化で、事業部が自走できる仕組み
  • 第2層:判断ルール・ナレッジの定式化で、同じ判断を毎回ゼロから考えない
  • 第3層:複雑な判断はチームで丸ごと引き受ける運用
  • 実データ:1年間で779件の依頼を社内法務1名で運用できた理由
  • 社内法務担当を増員する場合と「みんなの法務部」を導入する場合のコスト比較
  • 3層運用が立ち上がるまでの3〜6ヶ月間のロードマップ

この記事のポイント

  • 法務パフォーマンスを上げる方法は「人を増やす」ではなく「仕組みを整える」が王道。コスパでも結果スピードでも、後者が圧倒的に有利
  • 事業部が自走できる「依頼フォーマット」と、判断のたびに弁護士に確認しない「判断ルール集」の2つを整えると、法務担当者の稼働は半分以下に圧縮される
  • 残った複雑判断のみを「みんなの法務部」が丸ごと引き受けることで、社内法務担当を1名のまま運用しながら、上場企業同士の大型契約交渉やM&Aもカバーできる

「みんなの法務部」プランのお問い合わせは無料です
(※お電話での受付は平日9:00~18:00となっております、それ以外の時間はメールやLINEでのお問い合わせをお願いします。)

無料で問い合わせ

LINEで無料問い合わせ

目次

「人を増やすしか方法がない」という発想からの脱却

増員アプローチがコスパで負ける3つの理由

業務量が増えてきた社内法務部の典型的な打ち手は「もう1名増やす」です。しかし、この打ち手は3つの理由でコスパが悪化します。

  • 採用コストが固定費化する:企業内法務(インハウス)経験者は採用市場で奪い合い。年収750万円以上+エージェントフィー(年収の30〜35%)+社会保険会社負担分(年収の15%)+オフィスコスト+研修コスト=初年度1,200万円超。一度採用すると簡単には削減できない
  • 立ち上がりに3〜6ヶ月かかる:自社事業ドメイン・取引慣行・取引先関係性のキャッチアップ期間。即戦力として動けるのは半年経過後。その間も給与は発生する
  • 退職・休職で振り出しに戻る:1〜2名体制では、1名退職した瞬間にナレッジゼロに戻る。退職の半年前から代替人材を採用しないと、業務が完全に止まる

もう一つの本質的な問題は、「業務量が増える=判断件数が増える」ではない、という点です。実態としては、業務量の中身は次の3層に分けられます。

  • 定型処理(依頼受付・分類・取次・進捗管理):50〜60%
  • 判断ルール照合(過去判断の参照・雛形の流用・規程の当てはめ):20〜30%
  • 真の判断(個別事情の総合判断・新規論点の分析・経営戦略との接続):10〜20%

増員アプローチは、この3層をすべて「人」で受けようとするので、コスパが悪化します。本来、定型処理は仕組みで、判断ルール照合はナレッジで、真の判断だけをで受ければ、必要な人員は1〜2名のままで成立します。

「仕組み・ナレッジ・人」の3層分業がパフォーマンスを最大化する

弁護士法人ブライトの「みんなの法務部」プランは、この3層分業を運用設計の中心に据えています。具体的な構成は次のとおりです。

  • 第1層:定式化(仕組み)——依頼受付フォーマットを統一し、事業部が自走できる状態を作る
  • 第2層:ルール化(ナレッジ)——判断ルール集・雛形・規程を整備し、同じ判断を毎回ゼロから考えない
  • 第3層:丸ごと引き受け(人)——複雑な個別判断は、ブライトの専属チーム(弁護士4名+事務員2名)が引き受ける

この3層を整えると、社内法務担当者の稼働時間の50〜60%を占めていた「定型処理」が仕組みで吸収され、20〜30%を占めていた「判断ルール照合」がナレッジで吸収され、残った「真の判断」だけが人の稼働対象になります。結果として、同じ業務量を1〜2名の社内法務+ブライトの引き受けで運用できるようになります。

3層運用の全体像——定式化・ルール化・丸ごと引き受け

3層の関係性

3層は単なる業務分類ではなく、相互に連動した仕組みです。各層の役割と、層間でデータがどう流れるかを整理します。

カバー範囲 誰が動くか 成果物
第1層 定式化 依頼受付・分類・取次 事業部担当者(自走) 定型フォーマットでの依頼投稿
第2層 ルール化 判断ルール照合・雛形流用 事業部担当者+専属事務員 ルール参照後の処理結果/補充ヒアリング
第3層 丸ごと引き受け 個別判断・経営戦略接続・大型交渉 パートナー弁護士+アソシエイト弁護士 個別判断のドラフト/戦略提示/対外交渉

重要なのは、第3層で対応した個別判断の結果が、そのまま第2層のナレッジに還元される点です。一度ブライトが処理した論点は、二度目からはルール照合で済むようになり、社内法務担当者の判断範囲が広がります。これが3層運用の最大の特徴で、運用すればするほど社内側の自走範囲が広がる構造になっています。

3層運用が成立するための前提条件

3層運用は、以下の前提条件が揃ったときにもっとも機能します。

  • 事業部担当者が、法務依頼に必要な情報を5項目程度に絞って投稿できる素養を持つ(これは仕組み導入で短期間に獲得可能)
  • 専属チーム(ブライト側)が、判断ルール集と雛形を継続的にメンテする運用が回る
  • 社内法務担当者が、第3層で残った真の判断のみを集中処理する役割に集中できる
  • 経営層が、ブライトのチームを「外部弁護士」ではなく「貴社の社外法務部」として位置づけ、定例会議や経営判断に組み込む

第1層:依頼受付フォーマットの定式化(事業部が自走できる仕組み)

標準依頼フォーマットの中身

みんなの法務部プランで標準導入している依頼フォーマットは、以下の5項目です。事業部担当者は、契約書レビュー・労務相談・経営判断相談など、案件種別を問わず、この5項目を埋めて専用Slackチャンネルに投稿します。

  • ■締結する文書(または ■相談したい論点)
  • ■締結する相手・関係(取引先名・取引関係・新規/既存の別)
  • ■概要(案件の背景・目的・想定リスク)
  • ■希望するスケジュール(先方提示日・社内承認期限)
  • ■備考(添付ファイル・参考資料・過去契約書のリンク)

このフォーマットの優れた点は、事業部担当者が「自分が何を依頼しようとしているのか」を整理する過程で、自走判断ができる範囲が広がることです。たとえば「■締結する相手・関係」を埋める段階で、自社が依頼しようとしている契約が新規取引なのか既存取引のアップデートなのかを意識する必要が出ます。これだけで、依頼前に過去契約書を確認する習慣が事業部に根付きます。

フォーマット運用の実績

東証グロース上場のITサービス企業A社では、このフォーマットでの依頼が1年間で100件以上運用されました。具体的には、システム開発の業務委託基本契約、SaaS利用規約、機密保持契約、サービス販売代理契約、覚書、休職辞令など、案件種別が多様であっても、すべて同じフォーマットで投稿されています。

このフォーマットを導入する前は、事業部からの依頼は「電話で口頭」「メールで断片的」「議事録を添付して『よろしく』の一言」といった形で発生していました。法務側で都度ヒアリングが必要になり、案件1件あたり受付段階で30〜60分のロスが発生していました。フォーマット導入後は、受付段階の所要時間が5〜10分まで短縮されています。

受付フェーズ管理表

フォーマット投稿された依頼は、その後の進捗が「受付フェーズ管理表」で可視化されます。標準のフェーズは以下です。

  • 受付(依頼投稿)
  • 担当アサイン(弁護士・事務員の割当)
  • 初動レビュー
  • ドラフト確認(社内)
  • 先方提出
  • 先方コメント反映
  • 締結
  • ファイリング・完了

これにより、事業部担当者・社内法務担当者・経営層の誰でも、現在の進捗を一目で把握できます。「今どうなっていますか?」という確認連絡が大幅に減るため、それだけでも社内法務担当者の稼働は10〜15%圧縮されます。

「自社にこの仕組みを入れたい」相談は無料です

無料で問い合わせ

LINEで無料問い合わせ

第2層:判断ルール・ナレッジの定式化(同じ判断を毎回ゼロから考えない)

判断ルール集が持つ威力

同じ論点について、毎回弁護士に確認するのは非効率です。たとえば組織再編における簡易新設分割は、会社法上、以下の判断ルールが確立しています。

  • 新設分割会社が新設分割設立会社に承継させる資産の合計額が、新設分割会社の総資産額の5分の1以下である場合:
  •  ・株主総会の決議は不要
  •  ・反対株主の買取請求権は認められない
  •  ・株主に対する通知や公告も不要

このような判断ルールは、一度ナレッジ化しておけば、次回類似案件で「資産規模が5分の1以下なので簡易新設分割で進める」と社内法務担当者が即決できます。弁護士に確認するのは「資産規模が5分の1を超えるグレーケース」だけになります。

みんなの法務部プランで蓄積する判断ルールの典型例

1年間の運用で蓄積される判断ルールの典型例を、案件種別ごとに示します(A社の運用実績ベース)。

契約書レビューに関する判断ルール

  • 業務委託基本契約:相手方の雛形を使用する場合と自社雛形を使用する場合の使い分け基準
  • 機密保持契約:原則として相手方からの情報のみ受領する片務型/双方が情報をやり取りする双務型の使い分け
  • 個別契約:基本契約締結済みの相手との個別契約は、業務範囲・対価・期間の3項目のみ確認
  • サービス利用規約:当社が利用者となる場合と提供者となる場合のチェック観点の差分
  • 販売代理店契約:再委託・専属販売・テリトリー条項の標準対応方針

労務・人事に関する判断ルール

  • 就業規則第64条適用(精神的疾患による休職):診断書提出から休職発令までの標準フロー
  • 変形労働時間制の有無による雇用契約書の記載差分
  • 通信手当・住宅手当などの諸手当を諸手当欄に記載する基準
  • 事業譲渡に伴う労働組合確認の要否

個人情報・情報セキュリティに関する判断ルール

  • 個人情報の共同利用合意書を締結すべきパターンと、業務委託契約書の中に第三者提供条項として組み込むパターンの使い分け
  • サービス提供時に取得する個人情報の種類・利用目的を一覧表化する標準フォーマット
  • 取引先のプライバシーポリシーに準拠して当社の規約を修正する場合の確認手順

M&A・組織再編に関する判断ルール

  • 簡易新設分割の判定基準(資産規模5分の1以下)
  • 株主への株式交付の方法(人的分割/物的分割の選択基準)
  • 取締役会での決議事項の整理(株式譲渡の方法・労働組合確認・従業員数)

雛形・規程・規約の整備

判断ルール集と並行して、契約書雛形・規程類・規約類も整備します。雛形整備は、案件発生時に「ゼロから書き起こす」のではなく「雛形をベースに個別事情を反映する」運用にすることで、レビュー時間を1件あたり1〜3時間圧縮します。

みんなの法務部プランで標準的に整備する雛形・規程の例は以下です。

  • 業務委託基本契約書(自社雛形・相手方雛形対応版)
  • 機密保持契約書(片務型・双務型)
  • 個別契約書(複数業務種別)
  • サービス利用規約・販売代理店契約書
  • 覚書・基本合意書
  • 個人情報共同利用合意書
  • 就業規則・休職辞令・雇用契約書
  • 各種ライセンス契約書
  • M&A基本合意書・株式譲渡契約書・新設分割計画書

ナレッジが「ナレッジのまま死蔵されない」運用

判断ルール集と雛形を作っても、運用に乗らずに死蔵されることが多くあります。みんなの法務部プランでは、ナレッジが死蔵されないよう、次の運用ルールを併設しています。

  • 新規論点が出るたびに、ブライト側でナレッジ追加・更新を行い、貴社にも共有する
  • 判断ルール集はGoogleDocsまたはNotion等で常時アクセス可能にする(PDF配布だと参照されない)
  • 四半期に1回、判断ルール集の利用実績レビューを実施し、参照されていないルールは削除、頻繁に参照されているルールは雛形化を検討
  • 新メンバー入社時のオンボーディング資料として判断ルール集を組み込む

「うちの法務部にも判断ルール集を整備したい」相談は無料です

無料で問い合わせ

LINEで無料問い合わせ

第3層:複雑な判断は法務部が丸ごと引き受け(外注の本丸)

第3層に残るのは何か

第1層(仕組み)と第2層(ナレッジ)でカバーされない、第3層に残る業務は、典型的に以下の特徴を持ちます。

  • 個別事情の総合判断が必要:取引先との関係性・事業の経済的合理性・将来の取引可能性などを総合的に勘案する判断
  • 新規論点・前例なし:ナレッジ集に該当ルールがなく、ゼロから法的構成を考える必要がある
  • 経営戦略との接続が必要:M&A・事業譲渡・上場準備・海外進出など、経営判断と一体的に処理すべき案件
  • 大型交渉・タフな相手方:上場企業や大手法律事務所がカウンターパートで、力量の拮抗した交渉が必要

これらは「みんなの法務部」が丸ごと引き受ける範囲です。社内法務担当者1名で対応するには負担が大きく、専門領域の偏りも出るため、ブライトの専属チーム(弁護士4名+事務員2名)で処理します。

第3層業務の典型例(実件・抽象化済み)

東証グロース上場のITサービス企業A社で、1年間に第3層として処理された業務の典型例(社名・取引先名は匿名化):

  • 事業譲渡に伴う新設分割スキームの設計:大手電機メーカー子会社との事業譲渡で、新設分割のスキーム設計、株主総会・取締役会・労働組合確認の判定、簡易新設分割の適用可否、人的分割・物的分割の選択を一連で処理
  • 東証プライム上場の建設大手とのシステム改修個別契約交渉:相手方の独自雛形をベースに、業務範囲・善管注意義務・契約終了後存続条項・自動更新条項・解約条件をパートナー弁護士が交渉
  • 全国紙発行の新聞社とのインフラ保守サポート契約交渉:個人情報の取扱い・個人情報共同利用合意書の要否を含む包括的な契約交渉
  • 個人情報共同利用合意書の交渉:取得する個人情報の種類・利用目的を一覧表化し、取引先と共同利用契約の構成を協議
  • キャラクター著作権の抵触判断:新規キャラクター案が既存著作物に抵触するかをリサーチし、抵触リスクを定量化
  • 海外向け商標登録の戦略策定:海外向け製品サイト立ち上げに伴う、各国における商標登録の優先順位・現地代理人の選定
  • 休職辞令の作成と発令タイミングの判定:精神的疾患による休職について、診断書提出日と発令日の関係(バックデート可否)の判定
  • 取引先からの突発クレーム対応:再委託先トラブル、解約交渉、債権回収の代理

第3層を「丸ごと引き受ける」がもたらす効果

第3層を社内ではなく外部(ブライト)が引き受けることで、以下の効果が出ます。

  • 専門領域の偏りが消える:社内法務担当1名では契約書・M&A・労務・知財・個人情報をすべて深く扱えない。ブライトのチーム制では、各領域に専門アソシエイト弁護士をアサインできる
  • 担当者退職リスクが消える:1名退職時に法務知見が消える状態にならない。ブライト側のチーム3〜5名で知見を分散保有
  • 立ち上がりゼロで稼働開始:採用後3〜6ヶ月の立ち上がり期間が不要。契約初日から稼働
  • 経営戦略への接続が自然:パートナー弁護士が経営会議・取締役会へ出席することで、経営判断と法務処理の接続が自然に行える
  • カウンターパート力量が確保される:上場企業・大手法律事務所が相手でも、パートナー弁護士(経験15年以上)が前に立つため、対等な交渉が成立する

実データ:1年間でメッセージ779件・契約書レビュー416件を社内法務1名で運用できた理由

A社の運用実績(1年間・実数値)

3層運用の実例として、東証グロース上場のITサービス企業A社の1年間の運用実績を再掲します(社名・取引先名は完全に匿名化)。

  • 総メッセージ数:779件(月平均65件、ピーク月161件)
  • 契約書レビュー:416件
  • クレーム・トラブル対応:92件
  • M&A・組織再編:32件
  • 情報セキュリティ・個人情報:23件
  • 労務・人事:9件
  • 知財・著作権:7件
  • 債権回収・与信:5件
  • 株主・コーポレート:5件

これだけの業務量を、A社では社内法務担当1名+ブライトのみんなの法務部プランで運用していました。3層運用の効果がなければ、社内法務2〜3名分の業務量です。

3層運用の業務量分担シミュレーション

1年間779件の依頼を、3層運用がない場合と3層運用がある場合で比較します。

業務 3層運用なし
(社内法務だけで処理)
3層運用あり
(みんなの法務部)
依頼受付・分類・取次(定型) 社内法務担当が全件対応
(年間 約400時間)
事業部が定型フォーマットで自走
専属事務員がフェーズ管理
(社内法務担当 年間 50時間)
判断ルール照合(既出論点) 毎回弁護士に確認
(年間 約500時間)
判断ルール集で社内法務担当が即決
(年間 約100時間)
真の判断(個別判断・大型交渉) 社内法務担当が全件対応
(年間 約500時間・専門外含む)
ブライトのチームが丸ごと引き受け
(社内法務担当 年間 0時間)
合計(社内法務担当の稼働) 年間 約1,400時間(1名フル稼働) 年間 約150時間(1名 1割稼働)
追加で必要な人員 1〜2名増員必要 増員不要

3層運用ありの場合、社内法務担当者の稼働は年間150時間程度(業務量の10%程度)に収まり、残りの90%はブライト側のチームと判断ルール集で吸収されます。

社内法務担当を増員する場合のコスト比較

3つの選択肢のコスト比較

「業務量が増えてきた中堅・上場企業」が取りうる3つの選択肢のコスト比較です。

選択肢 初年度コスト 2年目以降 立ち上がり期間 業務量上限
選択肢A:社内法務を1名増員 1,200万円超
(年収+エージェントフィー+諸経費)
1,000万〜1,100万円 3〜6ヶ月 1名分の処理能力(専門領域偏りあり)
選択肢B:通常顧問契約のままスポット個別案件で対応 月額顧問料5万+個別案件累積
(年間1,300万円超になることも)
同水準(業務量増で増加) 即日 個別案件は対応速度・優先度に課題
選択肢C:「みんなの法務部」プラン 年間 600万〜1,200万円
(月額50万〜100万円)
同水準(業務量に応じて見直し) 即日(初期セットアップ1〜2ヶ月) チーム制で大型案件・専門領域も対応可

選択肢Aは「人件費がそのまま固定費化する」リスクが高く、選択肢Bは「総額が選択肢Aを超えることがあり、対応速度も劣る」リスクがあります。選択肢Cは、初年度コストが選択肢Aと同等以下で、立ち上がり期間ゼロ、チーム制で専門領域もカバーできます。

「コスパ」の本質は時間価値

コスト比較で見落とされがちなのは、時間価値です。社内法務を増員する場合、立ち上がりに3〜6ヶ月かかります。その間も、業務量過多による契約スピード遅延、経営判断スピードの低下、機会損失が発生し続けます。

たとえば、上場企業との大型契約交渉が1ヶ月遅れると、年間取引高ベースで数千万円〜数億円の機会損失になります。これに対し、「みんなの法務部」プランは契約初日から稼働するため、立ち上がり期間中の機会損失がゼロです。これも含めてトータルで比較すれば、コスパの差はさらに広がります。

業務量見込みでの選択肢の使い分け

3つの選択肢は、業務量見込みで以下のように使い分けるのが合理的です。

  • 月間契約書レビュー10本以下・経営判断相談月2件以下:通常顧問契約(月額5万〜10万円)で十分
  • 月間契約書レビュー10〜30本・経営判断相談月3〜5件:通常顧問契約(月額10万円)+個別案件契約。業務量が30本に近づくと選択肢を見直す段階
  • 月間契約書レビュー30本以上・M&A検討中・上場準備中:「みんなの法務部」プラン(月額50万〜100万円)。社内法務を増員するより、3層運用で内製化と外注のハイブリッドにするほうがコスパが良い

「自社の業務量だとコスパ的にどの選択肢が合うか」相談は無料です

無料で問い合わせ

LINEで無料問い合わせ

3層運用が立ち上がるまでの3〜6ヶ月間のロードマップ

Month 1:初期セットアップ

  • 専用Slackチャンネル開設(受付チャンネル+案件別チャンネル)
  • 契約書フォルダ構築(GoogleDriveまたはBox、案件番号付き)
  • フェーズ管理表テンプレート作成(GoogleSpreadsheetまたはNotion)
  • 事業部担当者向けの依頼フォーマット説明会(30分×事業部数)
  • 過去契約書・既存規程・既存雛形の引継ぎ受領

Month 2〜3:第1層稼働開始+判断ルール集の初版作成

  • 事業部担当者から定型フォーマットでの依頼が立ち上がる
  • 受付フェーズ管理表が稼働開始
  • 1〜2ヶ月の運用実績をベースに、頻出論点の判断ルール集を初版作成
  • 契約書雛形・規程類の整備(自社版・相手方雛形対応版)
  • 社内法務担当者の稼働が、定型処理から真の判断へシフト開始

Month 4〜6:3層運用フル稼働

  • 判断ルール集が事業部担当者・社内法務担当者の参照対象として稼働
  • 月次の定例会議(経営層+ブライトのパートナー弁護士)が安定稼働
  • 業務量見込みに対する月額料金の妥当性をブライト側でレビューし、必要に応じて契約見直し
  • 社内法務担当者の稼働が、業務量の10〜20%程度に圧縮され、残りはブライトと判断ルール集で吸収される定常状態に到達

Month 7以降:継続改善フェーズ

  • 四半期に1回、判断ルール集の利用実績レビュー
  • 新規論点の追加・既存ルールの更新
  • 事業部からのフィードバックを受けた依頼フォーマットの改善
  • M&A・上場準備・海外進出など、新たに発生する経営判断案件への対応

よくある質問(FAQ)

Q1. 3層運用はうちの社内法務担当者に負担を強いるものではないですか?

逆です。3層運用が立ち上がると、社内法務担当者は「定型処理・判断ルール照合」から解放され、「経営戦略との接続・社内の他部門との調整・新規論点の方針決定」など、本来集中すべき高付加価値業務に時間を使えるようになります。多くの場合、社内法務担当者の業務満足度が向上します。

Q2. 判断ルール集は誰のものになりますか?

判断ルール集は貴社の社内ナレッジとして帰属します。契約終了時には、判断ルール集・契約書雛形・規程類は貴社に引き継ぎます(成果物の所有権・利用権を契約段階で明示します)。これにより、契約終了後も貴社の社内法務体制にナレッジが残る設計になっています。

Q3. うちは事業部担当者がフォーマットで依頼を投稿する文化がありません。導入できますか?

多くの企業で同じ状態からスタートします。事業部担当者向けの30分の説明会で「このフォーマットを埋めて投げてください、それだけで法務が動きます」と伝えるだけで、1〜2ヶ月で定着します。事業部担当者にとっても、毎回ヒアリングに付き合うより、フォーマットを埋めて投げるほうが楽なため、定着率は高いです。

Q4. 判断ルール集を作るのに何ヶ月かかりますか?

初版は2〜3ヶ月で作成します。完璧な版を待つのではなく、頻出論点から順に追加していく運用です。1年間の運用で、案件種別ごとに30〜50項目の判断ルールが蓄積されます。継続して四半期ごとに更新するため、ナレッジは時間が経つほど厚みを増します。

Q5. 3層運用が機能しない企業はありますか?

業務量が極端に少ない(月間契約書10本以下)企業では、3層運用を整えるコストに見合いません。通常顧問契約(月額5万〜10万円)のほうがコスパが良いです。一方、業務量が月間契約書30本以上ある中堅・上場企業では、3層運用を整えないと社内法務担当の稼働がオーバーフローし、増員アプローチに走ってコストが膨らみます。

Q6. 立ち上がり期間中は社内法務担当者の負担が増えませんか?

初月の初期セットアップ期間は、過去契約書の引継ぎ・既存規程の共有などで一時的に稼働が増えますが、Month 2以降は徐々に圧縮されます。Month 4以降は3層運用が定常化し、立ち上がり前より社内法務担当者の稼働は明確に軽減されます。

Q7. 社内法務担当者がいない企業でも導入できますか?

はい、可能です。その場合、ブライト側のチームが社内法務担当の役割も丸ごと引き受けます。事業部からの依頼受付・取次・進捗管理・経営層への報告までをブライトが担当し、貴社の社内には法務専任者を置かずに運用できます。月額料金は業務量に応じて50万〜100万円のレンジで設計します。

まとめ

  • 法務パフォーマンスを上げる方法は「人を増やす」ではなく「仕組みを整える」が王道
  • 3層運用(定式化・ルール化・丸ごと引き受け)で、社内法務担当者の稼働は業務量の10〜20%に圧縮される
  • 第1層:依頼受付フォーマットの定式化で、事業部が自走できる仕組みを作る
  • 第2層:判断ルール・ナレッジの定式化で、同じ判断を毎回ゼロから考えない
  • 第3層:複雑な判断は「みんなの法務部」が丸ごと引き受け(弁護士4名+事務員2名のチーム制)
  • 初年度コストは社内法務1名増員(1,200万円超)と同等以下で、立ち上がり期間ゼロ、チーム制で専門領域もカバー
  • 3層運用は3〜6ヶ月で立ち上がり、運用すればするほど社内側の自走範囲が広がる構造

「契約書レビューが追いつかない」「経営判断スピードに法務がついていけない」状態に陥っているなら、社内法務の増員前にぜひ「みんなの法務部」プランの3層運用をご検討ください。無料ヒアリング・見積もり・トライアル運用までは費用が発生しません。

みんなの法務部プランの全体像は「みんなの法務部|月額50〜100万円で法務部を丸ごと外注する選択肢」のページもあわせてご覧ください。

この記事の監修者

和氣 良浩(わけ よしひろ)

弁護士法人ブライト|代表弁護士・パートナー

大阪弁護士会|「みんなの法務部」コンセプト発案者

専門:企業法務・M&A・株式譲渡・事業承継・労務問題

▶ プロフィールを見る

「みんなの法務部」プランのお問い合わせは無料です

無料で問い合わせ

LINEで無料問い合わせ

お問い合わせ

CONTACT

弁護士法人 ブライトへの法律相談、
メディア出演依頼・取材に関する
お問い合わせはこちら

お電話での
お問い合わせ

TEL:0120-929-739

※受付時間 9:00-18:00

現在、企業法務案件について個別単発案件のみの受任はしておりません。
その理由はこちらに記載のとおりです。ご理解賜りますようお願い申し上げます。

  • 記事カテゴリ
  • 成功事例
    インタビュー
契約
人事労務
債権回収
消費者
炎上
会社運営

準備中