このページは、ご本人の物語/60代誘導員が工場内でトラックに轢かれ骨盤多発骨折の実例を、賠償金の数字よりも「解決までの経緯」「ブライトの戦略」「ご本人・ご家族の道のり」を中心に記録したものです(守秘のため一部を匿名化しています)。
📝 この記事の3秒結論
- 骨盤多発骨折・恥骨結合離開・腰椎骨折の重傷で労災・自賠責とも12級認定
- 訴訟で労働能力喪失率を「12級14%」ではなく「10級27%」主張
- 雇用主への訴訟告知・安全配慮義務違反の検討(場内労災事故)
- 労災給付1,307万円・自賠責224万円既払を控除しても和解金250万円獲得
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事故の概要
60代男性のI様は、工場内で誘導員(再雇用契約のアルバイト)として勤務中、敷地内を後退してきたトラックに轢かれる事故に遭われました。受傷内容は骨盤多発骨折(骨盤輪・両側垂直骨折)・恥骨結合離開・肺挫傷・腰椎L5横突起骨折。労災・自賠責とも12級の認定でした。
労働能力喪失率:12級14%か、10級27%か
後遺障害12級の労働能力喪失率は労災・自賠責とも標準で14%とされていますが、症状の実態に応じて10級相当の27%を主張できる場合があります。本件のI様は:
- 恥骨結合離開で1cmのずれが残存し、歩行時の痛みが継続
- 誘導員業務(立ち仕事中心)への影響が大きい
- 協力医(岡田医師)が「画像所見上10級相当」と意見
- 障害者手帳2級・5級を取得済み
これらを総合し、10級27%相当の労働能力喪失率を主張しました。
増額の試算
労働能力喪失率を10級27%で主張すると、賠償額は次のように増えます。
| 項目 | 12級14% | 10級27% |
| 後遺障害慰謝料 | 280万円 | 530万円 |
| 逸失利益 | 約737万円 | 約1,157万円 |
| 合計 | 約1,157万円 | 約1,577万円 |
14%→27%の主張だけで約420万円の増額が見込めました。
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工場内事故の過失相殺30%
本件は工場内事故(場内労災)で、相手方トラックの運転にも問題がありました(誘導員不在・20km/h超後退)が、I様側にも「後ろ向き誘導」という事情があり、最終的に過失相殺30%が認定されました。
雇用主への訴訟告知・安全配慮義務違反検討
場内労災事故では、加害者(運転手)と雇用主(職場提供者)の両方に責任を問える可能性があります。本件ではアイリスオーヤマ(仮称)への訴訟告知・安全配慮義務違反主張を検討しました。
ただし、過去判例調査の結果、場内事故での雇用主責任追及は過失相殺の影響で実利が限定的と判断され、最終的には加害者側との和解優先で進めました。
労災給付+自賠責既払を控除しても和解金250万円獲得
裁判所の和解案では、損害総額2,665万円、過失相殺30%、労災給付1,307万円・自賠責224万円等を既払控除した上で、和解金250万円を獲得しました。労災給付の手厚さを最大化しつつ、加害者側からの追加賠償も確保した形です。
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抜釘手術タイミングと症状固定
骨折の固定に使ったプレート・スクリューの抜釘手術タイミングは、症状固定の時期と密接に関わります。早期に抜釘すると「症状軽快」と評価されがちですが、本件では協力医と相談の上、症状固定後に抜釘する流れに整理し、等級認定への悪影響を回避しました。
同じ立場の方へ
骨盤骨折・恥骨結合離開は後遺症が長く残る重傷です。労災・自賠責で「12級」と判断されても、訴訟で労働能力喪失率を上振れ主張することで賠償額を大きく増やせる可能性があります。場内労災事故では雇用主責任の検討も含め、複数の加害責任を整理して最大化を狙います。
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監修:松本 洋明 弁護士(弁護士法人ブライト パートナー弁護士)
弁護士歴15年(63期)・元損保側代理人・年間100件超の交通事故案件を担当。重度後遺障害事案、外国籍被害者対応、素因減額の争い、個人事業主の収入立証など複雑事案に多数の実績。本件もブライトの実際の解決事例(守秘のため一部を匿名化)。
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