基礎知識

後遺障害14級とは?該当する症状や慰謝料を弁護士が解説

10月 29, 2021

和氣弁護士

弁護士法人ブライト、代表弁護士の和氣です。

交通事故の被害に遭い、傷が残ってしまったりムチ打ちによるしびれなどの症状が残った場合に認定される可能性がある後遺障害14級について詳しく解説します。

この記事でわかる事

  • 後遺障害14級に該当する症状
  • 後遺障害14級に認定された場合の慰謝料や逸失利益の金額
  • 後遺障害14級の認定において気を付けるポイント
  • 後遺障害12級13号と14級9号の違い
  • 弁護士に依頼するメリット

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後遺障害14級とは

後遺障害14級は正式には後遺障害等級14級といいます。

事故の被害に遭い、残ってしまった後遺症の中でも基準を満たしたものは後遺障害と認定されて慰謝料や逸失利益といった賠償金の対象になります。
この後遺障害は症状の重いものから順に1~14級に分かれており、最も被害が少ないのが後遺障害14級です。

もっと詳しく

後遺障害14級が認定される症状

後遺障害14級に認定される可能性がある症状を解説します。

ここで紹介する症状があれば必ず後遺障害14級が認定される訳ではありません。後遺障害申請を行い認定を受ける必要があります。

号数症状
14級1号1眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの
14級2号 3歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
14級3号 1耳の聴力が1メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの
14級4号 上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
14級5号 下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
14級6号 1手のおや指以外の手指の指骨の一部を失ったもの
14級7号 1手のおや指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの
14級8号 1足の第3の足指以下の1又は2の足指の用を廃したもの
14級9号 局部に神経症状を残すもの
後遺障害14級に認められる症状

難しい言葉が多いですがわかりやすく解説するので安心してください。

後遺障害14級1号:1眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの

簡単に言うと・・・

片目のまぶたが欠けてしまったり、まつげが生えてこなくなった状態です。

詳しく解説すると、片方の目のまぶたに以下の症状があると後遺障害14級1号となります。

  • まぶたが欠け、目を閉じたときに黒目は覆えても白目の一部が露出してしまう
  • まぶたで眼球全体を覆えるが、まつげの半分以上が生えてこなくなった

後遺障害14級2号:3歯以上に対し歯科補綴を加えたもの

簡単に言うと・・・

治療も含め、3本以上の歯が入れ歯や差し歯になった状態です。

歯科補綴とは入れ歯や差し歯、ブリッジ治療などの治療を歯に施すことを言います。

3本以上の歯が折れたり欠けたりして入れ歯になってしまった場合は後遺障害14級2号に当てはまります。

治療のために抜いたり削ったりした歯も本数に数えられます。
事故で1本だけ歯を無くした場合でもその治療のために両隣の2本の歯を削れば合計で3本の歯に歯科補綴を加えたことになるので14級2号に当てはまります。

もし7本以上の歯に歯科補綴を加えた場合はさらに重い後遺障害12級3号に当てはまります。

後遺障害14級3号:1耳の聴力が1メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの

簡単に言うと・・・

片耳が聞こえにくくなった状態です。

片耳の聴力が、1m以上離れた相手の小声を聴き取れない状態になった場合には14級3号となります。具体的には、片耳の平均純音聴力レベルが40デシベル以上70デシベル未満となった場合です。

70デシベルというのは電話の着信音程度の音です。

後遺障害14級4号:上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの

簡単に言うと・・・

腕に手のひらサイズの傷跡が残ってしまった状態です。

肩から指先までの部分にてのひらの大きさの醜い傷跡が残ってしまった場合には14級4号となります。

事故での傷だけでなく手術痕が残っても認められます。

大きさの基準となる「てのひら」に指は含みません。

後遺障害14級5号:下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの

簡単に言うと・・・

脚に手のひらサイズの傷跡が残ってしまった状態です。

股関節からつま先までの部分にてのひらの大きさの醜い傷跡が残ってしまった場合には14級5号となります。「てのひら」に指を含まないことや手術痕が残っても認定されることは14級4号と同様です。

後遺障害14級6号:1手のおや指以外の手指の指骨の一部を失ったもの

簡単に言うと・・・

片手の親指以外の指の骨が一部無くなってしまったり、骨折して治療をしたもののくっつかなかった状態です。

後遺障害14級7号:1手のおや指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの

簡単に言うと・・・

片手の親指以外の指の第一関節を曲げたり伸ばしたり出来ない状態です。

関節が癒着して動かなかったり、筋肉の損傷があって曲げ伸ばしができなかったりするケースです。

後遺障害14級8号:1足の第3の足指以下の1又は2の足指の用を廃したもの

簡単に言うと・・・

片足の中指、薬指、小指のうち1~2本が切断されたり、動かしにくくなった状態です。

詳しく言うと片足の中指、薬指、小指のうち1~2本が以下の症状に該当すれば後遺障害14級8号です。

  • 中節骨(第1関節から第2関節までの骨)または基節骨(第2関節から第3関節までの骨)を切断した
  • 第1関節または第2関節が切り離された
  • 第2関節または第3関節の可動域が半分以下に制限された
足の骨の画像
足の指の骨の名称

後遺障害14級9号:局部に神経症状を残すもの

簡単に言うと・・・

体の一部に痺れや痛みなどの自覚症状が残った状態です。

体の一部に痛みや痺れなどの神経症状が残ってしまった場合は14級9号となります。むち打ちで後遺障害が認定される場合はこのケースになります。

神経症状とは神経にダメージを負うことで以下のような症状が残った状態を言います。

  • 痛み
  • しびれ
  • 動かしにくい(運動障害)
  • 頭痛
  • 感覚が鈍くなった

むち打ちは後遺障害14級か12級か

後遺障害14級9号と後遺障害12級13号は認定される症状が

後遺障害等級症状
14級9号局部に神経症状を残すもの
12級13号局部に著しい神経症状を残すもの
後遺障害等級14級9号と12級13号

と似ています。被害者としては12級13号で認定された方が多く賠償金を受け取ることが出来ますが、加害者としては14級9号で認定された方が支払う金額が少ないため争いになることが多いです。

後遺障害14級と12級の違いについてはこの記事で詳しく解説しています。

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後遺障害14級の賠償金相場

後遺障害14級が認定されると

  • 後遺障害慰謝料
  • 後遺障害逸失利益

を受け取ることが出来るため、賠償金が増額します。

後遺障害14級の後遺障害慰謝料

後遺障害14級が認定された場合の後遺障害慰謝料は

  • 弁護士基準:110万円
  • 任意保険基準:保険会社によって異なる
  • 自賠責基準:32万円です

弁護士基準、任意保険基準、自賠責基準とは慰謝料の算出に使われる三つの基準で弁護士基準が一番高く、自賠責基準が一番低い金額になります。

弁護士に相談すれば弁護士基準での慰謝料請求をすることが出来ます。

和氣弁護士

後遺障害14級の逸失利益

後遺障害14級の逸失利益は被害者の年齢や収入によって大きく変わります。

遺失利益は以下のように計算します。

1年あたりの基礎収入×労働能力喪失率(後遺障害14級の場合は5%)×労働能力喪失期間に対応する就労可能年数とライプニッツ係数表

後遺障害逸失利益とは

後遺障害逸失利益とは交通事故が無ければ得られた将来の収入の事です。
仕事に支障が出るような後遺症が残った場合、収入が減ってしまいます。この減ると予想される収入への補償が逸失利益です。

逸失利益について詳しくはこちら

1年あたりの基礎収入

基本的には事故一年前の収入です、主婦(夫)の場合であっても家事労働をしているとみなされるため収入があったと判断されます。

後遺障害14級の労働能力喪失率

労働能力喪失率とは、交通事故の後遺障害により労働力が低下した場合の割合です。後遺障害14級の場合の労働能力喪失率は5%とされています。

後遺障害14級の労働能力喪失率は5%が目安ですが、すべてのケースで5%として請求できるとは限りません。
被害者の職業や怪我をした部位によって変わるため加害者と争いになりやすいポイントです。
もし、後遺障害が残るような怪我をした場合は弁護士に相談しましょう。

労働能力喪失期間に対するライプニッツ係数

労働能力喪失期間とは、事故の被害によって労働能力が失われている期間の事を指します。

原則として症状固定日(これ以上症状が改善しないと医師から診断された日)から67歳までの期間とされています。

ライプニッツ係数とは受け取れる金額から利息分を差し引くために使用する数値で、就労可能年数が長いほど大きくなります。

むち打ちの神経症状による痛みや痺れは「徐々に症状が軽くなったり、本人が慣れてくる」として労働能力喪失期間が5~10年程度と判断されることがほとんどです。

後遺障害14級が認定された場合の賠償金の試算例

後遺障害14級に認定された場合の慰謝料や逸失利益を含めた慰謝料はいくらになるのでしょうか?次の条件で計算してみましょう。

  • 年齢40歳の男性
  • 被害者側の過失は0%
  • 年収600万円
  • 休業期間3ヵ月
  • 入院1ヵ月
  • 通院1ヵ月
  • 弁護士にサポートを依頼

後遺障害慰謝料

弁護士がサポートしているので弁護士基準の110万円が適用されます。

逸失利益

600万円(基礎収入)×5%(労働能力喪失率)×18.327(労働能力喪失期間に対するライプニッツ係数)
549万8,100円

入通院慰謝料

入院、通院にも慰謝料が発生します。

入院1ヵ月、通院1ヵ月での弁護士基準の慰謝料は52万円です。

その他の実費

治療費や、病院に行くための交通費なども加害者に請求することが出来ます。

後遺障害14級認定までの手順と流れ

損害保険料算出機構が発表している自動車保険の概況(2020年度版)によると後遺障害の認定率は決して高くありません。
後遺障害認定を受けるためには様々な書類を準備する必要があるため詳しい弁護士に依頼するのが賢明でしょう。

交通事故の被害で後遺症が残る状態になっても、それだけで慰謝料が支払われるわけではありません。損害保険料算出機構に後遺障害の等級認定を申請し認められる必要があります。では、後遺障害14級認定の手続き手順を説明します。

症状固定の診断と後遺障害診断書の作成

まずは担当してもらっている医師から症状固定の診断を受けます。相手保険会社から「そろそろ症状固定を」と言われる事がありますが従う必要はありません、症状固定かどうかは医師が判断します。

その後、「後遺障害診断書を書いてほしい」と医師に伝えて後遺障害診断書を作成します。自賠責保険会社に言えば書類を貰えますし、以下の書類をダウンロードして使用しても構いません。

なお後遺障害14級2号のような歯に関する後遺症は別途専用の後遺障害診断書が必要になります。

後遺障害等級認定の申請

後遺障害等級認定の申請方法には

  • 被害者請求:自分で請求を行う
  • 事前認定:相手方保険会社に手続きを任せる

の二通りがあります。

被害者請求の方が様々な書類を自分で提出できるメリットがありますが、弁護士に依頼しない場合は多くの書類を扱う手間が発生します。

もっとくわしく

後遺障害が認定されなかったら

後遺障害が認定されず、結果に不満がある場合は異議申し立てを行うことで改めて審査をしてもらうことが出来ます。

異議申し立てについて詳しく

後遺障害14級で障害者手帳は貰えるのか

障害者手帳があれば、障害者総合支援法の対象となるため様々な支援を受けることが出来ますが、後遺障害14級に該当する症状での交付は難しいでしょう

まとめ:後遺障害14級の認定を受けたいなら弁護士に相談を

後遺障害14級は認定例が多い等級ではありますが、簡単に認定が出るというわけではありません。それでも、弁護士のアドバイスを受け、申請手続を任せることで認定可能性は上がります。適切に認定を受けるため、まずは弁護士に相談してみましょう。

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  • この記事を書いた人

代表弁護士:和氣 良浩

弁護士法人ブライト代表弁護士: 2006年に独立開業してから交通事故被害の回復に努めてきました。これまで1000件を超える交通事故を解決して参りましたが、被害者が低い賠償金で納得させられているケースをたくさん見ており、交通事故をめぐる現状は依然として深刻なままです。適切な補償が得られるよう、被害者の方の不安に寄り添いながら、被害回復を行っていきたいと存じます。

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