基礎知識

交通事故で整骨院に通いたいなら?整形外科との違いも解説

10月 29, 2021

交通事故でむちうちなどのケガを負ってしまった被害者の中には、整骨院に通っている方もたくさんいらっしゃるでしょう。整骨院は整形外科に比べて通院しやすく便利なことはたしかです。しかし、整骨院に通うと慰謝料請求や後遺障害認定において不利になってしまうことがあるので注意が必要です。

そこでここでは、

  • 整骨院と整形外科の違い
  • 交通事故で整骨院に通うメリット・デメリット
  • 交通事故で整骨院に通いたい場合の注意点

などについて解説します。
交通事故の被害に遭い、整骨院へ通院中の方、または通院を検討している方はぜひ最後までお読みください。

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整骨院と整形外科の違い

整骨院と整形外科は、交通事故の治療のために通う点では共通します。整骨院でも健康保険の適用が可能であることから、整形外科と同じものと思っている方もいます。しかし、整骨院と整形外科は性質の異なる施設です。

両者の大きな違いは、整形外科で施術を行うのは医師であるのに対し、整骨院で施術を行うのは柔道整復師であるという点です。
柔道整復師は国家資格のひとつですが、医療行為をすることは許されていません。整骨院で柔道整復師が行うのはマッサージなどの医療類似行為であり、手術や投薬といった医療行為はできません。

なお、「接骨院」「ほねつぎ」という呼び名の施設もありますが、いずれも柔道整復師が施術を行いますので整骨院と同様だと考えてください。これに対して「整体院」「カイロプラクティック」の営業に国家資格は不要であり、整骨院とは別物です。

表にまとめると以下のとおりです。

施設名施術者の資格健康保険適用
整形外科医師あり
整骨院・接骨院・ほねつぎ柔道整復師一部あり
整体院・カイロプラクティック不要なし

交通事故で整骨院に通うメリット

整形外科に比べて通いやすい

交通事故の治療で整骨院を利用するメリットは、整形外科に比べて通いやすいということです。

一般的な整形外科では診察が行われない平日夜や休日であっても、整骨院であれば営業している施設が多くあります。平日の昼間は仕事があり整形外科には通院しづらい場合でも、仕事終わりに整骨院で施術を受けることが可能です。また、「自宅の近くに整形外科はないが整骨院ならある」ということであれば、整骨院の方が通いやすいでしょう。

時間や場所を気にせず通えることは、交通事故で整骨院を利用する大きなメリットです。

有効な治療になるケースがある

整骨院に通うことで症状が改善することがあります。整形外科では、経過観察として湿布の処方のみとなるなど、あまり積極的な治療がなされないことも多いです。これに対して整骨院では、時間をかけてマッサージなどの積極的な施術が行われます。そのため、整骨院の方が治療効果を感じるケースがあるのは事実です。

症状が改善するケースがあることも、交通事故で整骨院を利用するメリットといえます。

交通事故で整骨院に通うデメリット

医療行為はできない

整骨院では医療行為は認められていません。整骨院で施術をする柔道整復師は、医師ではないためです。たとえば整骨院では以下のことができません。
・レントゲン、CT、MRIの撮影
・投薬・注射
・手術

整骨院で行われる施術は、マッサージや電気治療などが中心です。医療行為ができない以上、ケガの診断や治療のためには整骨院に通うだけでは不十分といえるでしょう。

後遺障害診断書を作成できない

治療が終了して後遺障害認定を求める場合にも、整骨院にだけ通っていると不利益が生じます。申請に必要な後遺障害診断書は、医師でないと作成できないためです。

後遺障害認定の段階になっていきなり整形外科の医師にお願いしても、診断書を書いてくれる保障はありません。仮に応じてくれたとしても、継続的な診察の結果として書かれた診断書でないと認定が困難になってしまうのが現実です。

完全に回復しなかったときに後遺障害の認定を受けられるようにするには、整形外科に通院するのが適切といえます。

治療費や慰謝料に関するトラブルが生じやすい

整骨院への通院については、相手方保険会社が治療費や慰謝料の支払いの対象にしないことがあります。保険会社の立場としては「整骨院への通院は治療のために必要ないのではないか」と考えるからです。考えられる保険会社の対応は以下のようなものになります。

治療費をまったく支払わない

保険会社が整骨院の治療費を一切支払わないこともあります。

交通事故の治療費は保険会社が被害者の代わりに支払い、被害者は負担の必要がないのが一般的です。しかし、「整骨院への通院は必要ない」として治療費が支払われないと、被害者が費用を窓口で自己負担しなければなりません。健康保険を使用できるとはいえ、通院回数が多くなれば金銭的負担が大きくなります。

保険会社に確認をとらずに整骨院に通院するのは、治療費が支払われないリスクがあるので避けるようにしてください。

治療費の支払いを打ち切る

整骨院の治療費の支払いに始めは応じていたとしても、途中で支払いが打ち切られてしまうこともあります。「治療してもそれ以上症状が改善するわけではない」というのが保険会社の言い分です。

こうしたケースで治療費を継続して支払うよう求めるためには、医師の意見が重要です。医師のお墨付きを得て、整骨院の治療が症状の改善に有効であることを示さなければ、治療費の支払いを受けるのが難しくなります。

慰謝料の計算において整骨院への通院を考慮しない

治療が終了して示談金の交渉の段階になったときに、保険会社が整骨院への通院を考慮せずに入通院慰謝料を計算する可能性があります。

整骨院への通院も整形外科と同様に慰謝料計算の根拠とされるのが一般的です。しかし、必要のない通院だったと判断され慰謝料の対象外となると、慰謝料額が大きく下がってしまいます。慰謝料は交通事故の被害賠償において重要であるため、十分な慰謝料が支払われないことによる不利益は大きなものです。

これらのトラブルを避けるためには、以下の「交通事故で整骨院に通いたい場合の注意点」を参考にしてください。

交通事故で整骨院に通いたい場合の注意点

まずは整形外科に行く

交通事故に遭った場合には、事故直後に必ず整形外科を受診するようにしてください。その理由は2つあります。

1つめは、交通事故とケガとの因果関係を確実に証明するためです。医師に診断書を作成してもらい、因果関係を示す証拠を残しておく必要があります。因果関係が認められないと賠償金が支払われません。整骨院では診断書の作成ができないため、はじめから整骨院に行ってしまうと因果関係を示す証拠を得られず、大きな不利益を受けるおそれがあります。

2つめは、正しい後遺障害認定を受けるためです。後遺障害申請をする際には、事故直後の検査結果も証拠として必要になります。整骨院ではレントゲンやMRIの撮影ができず、結果として後遺症が残っても、泣き寝入りすることになってしまいます。

適切な賠償を受けるための第一歩として、事故があったらすぐに整形外科に行きましょう。

医師の許可を得る

整骨院に通いたい場合には、必ず整形外科の医師の許可を得るようにしてください。

医師の許可なく整骨院に通院すると、保険会社から「医学的に必要のない治療である」として治療費の支払いを拒否される可能性があります。医師に整骨院に通いたい旨を伝えて了承を得たうえで、保険会社にも連絡しておけば安心です。

整骨院と整形外科を併用する

整骨院へ通院しているとしても、整形外科に全く行かなくなるのは避けてください。

整形外科に継続して通院していないと、治療を継続する必要性が認められなくなるおそれがあります。医師に必要な診断を受け、医師による症状の管理下で整骨院に通院しているという形にすることで、治療費支払い、後遺障害認定、慰謝料請求いずれの場面においても有利になります。

少なくとも月に1回は整形外科に通院して、整骨院と併用するようにしましょう。

整体院やカイロプラクティックは自己負担になる

「整骨院と整形外科の違い」で触れたように、整体院やカイロプラクティックは整骨院とは別物です。国家資格を持たない人が施術しているこれらの施設に通っても、保険会社に治療費を負担してもらうことは期待できません。整骨院と同様のものと考えて、整体院やカイロプラクティックに行くことがないように気をつけてください。

まとめ:交通事故で整骨院に通いたいなら弁護士に相談を

ここまで、交通事故で整骨院に通う場合のメリット・デメリットや注意点について解説してきました。整骨院に通うこと自体は、医師の許可を得ていれば問題ないですが、誤った方法で通院してしまうと後にトラブルになってしまうおそれがあります。
「整骨院に通いたいがトラブルは避けたい」「具体的にどのように通院すればよいか詳しく知りたい」という方は、ぜひ専門知識を持った弁護士に相談してみてください。

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  • この記事を書いた人

代表弁護士:和氣 良浩

弁護士法人ブライト代表弁護士: 2006年に独立開業してから交通事故被害の回復に努めてきました。これまで1000件を超える交通事故を解決して参りましたが、被害者が低い賠償金で納得させられているケースをたくさん見ており、交通事故をめぐる現状は依然として深刻なままです。適切な補償が得られるよう、被害者の方の不安に寄り添いながら、被害回復を行っていきたいと存じます。

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