このページは、ご本人の物語/自転車で横断中に無保険・飲酒運転の車両に衝突の実例を、賠償金の数字よりも「解決までの経緯」「ブライトの戦略」「ご本人・ご家族の道のり」を中心に記録したものです(本記事は複数の解決事案を再構成した解説記事です。登場人物の属性・金額・事故場所等は実際の事案と異なります)。
📝 この記事の3秒結論
- 画像所見のない非骨傷性脊髄損傷は立証が極めて困難
- 事故から数年経過後でも因果関係立証は可能(医学意見書が鍵)
- 加害者が任意保険未加入・飲酒運転という悪質な事案
- 自賠責非該当でも、訴訟で後遺障害認定を獲りに行く戦略
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事故の概要

ご依頼者は、自転車で横断歩道を横断中、交差点に進入してきた自動車と衝突されました。相手方の運転手は任意保険未加入・飲酒運転という、悪質な事案でした。
受傷内容は右手のしびれと、PTSD(心的外傷後ストレス障害)。事故直後の画像検査では明確な骨折・脱臼などの所見はなく、非骨傷性脊髄損傷の可能性が指摘されていました。
ご相談に至った経緯
事故から数年が経過した時点でブライトにご相談いただきました。当初は別の弁護士に依頼していましたが、自賠責の後遺障害認定が非該当となり、その後の交渉も停滞していたところでした。「諦めかけているが、どうにかならないか」というご相談でした。
本件の3つの困難
- 画像所見のない後遺障害:非骨傷性脊髄損傷は、レントゲン・MRIで明確な所見が出にくく、症状の存在自体が争われる
- 事故から数年経過の因果関係:時間の経過で、症状と事故の関係を立証することが困難
- 刑事記録が限定的:相手方に対する刑事処分の内容が軽微にとどまり、民事での立証材料が限られていた
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医学意見書による非骨傷性脊髄損傷の立証
非骨傷性脊髄損傷を裁判で認めさせるには、専門医の意見書が不可欠です。ブライトでは:
- 脊髄損傷を専門とする整形外科医・神経内科医に意見書を依頼
- 事故時の状況(衝突角度・速度・打撲部位)から想定される脊髄への力学的影響を医学的に説明
- 右手しびれの神経学的所見を、神経心理学的検査・電気生理学的検査でバックアップ
- PTSDについては精神科医による診断書・意見書を取得
数年経過後の因果関係
事故から数年経過していることに対しては、次の主張で因果関係を維持しました。
- 症状は事故直後から継続して訴えていた(カルテ記載で立証)
- その間、複数の医療機関で治療継続(治療歴の連続性)
- 症状固定の判断が遅れたのは病態の特殊性による(医師意見書で補強)
相手方が任意保険未加入の場合の戦略
相手方が任意保険未加入の場合、賠償金の回収可能性が低くなります。本件では:
- 自賠責保険:相手方車両に付帯(強制保険)→既払金として数百万円規模を確保
- 政府保障事業:当てはまるかチェック(自賠責で取れた分は対象外)
- ご依頼者自身の人身傷害保険:自己契約があれば活用
- 相手方本人への請求:資力や連絡状況の事情から実質回収困難な場合もあるが、判決取得で時効中断の意味あり
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裁判所和解案:お見舞金3桁万円規模で和解
裁判所からの和解案は後遺障害非該当を前提としたお見舞金3桁万円規模でした。既払金の数百万円規模と合算する形で、最終的にこの和解を受諾するか、判決を取りに行くかの判断をご本人と協議。本件は判決のリスクと回収可能性を踏まえ、和解での確定を選択しました。
同じ立場の方へ
非骨傷性脊髄損傷・PTSDなど画像所見が出にくい後遺障害は、立証戦略次第で結果が大きく変わる事案です。事故から数年経過していても諦める必要はありません。専門医の意見書取得・治療歴の整理・刑事記録の精査など、できることは複数あります。無保険の加害者でも、自賠責保険・政府保障事業・人身傷害保険を組み合わせて回収を最大化する戦略をご相談ください。
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監修:松本 洋明 弁護士(弁護士法人ブライト パートナー弁護士)
弁護士歴16年(63期)・元損保側代理人・年間100件超の交通事故案件を担当。重度後遺障害事案、外国籍被害者対応、素因減額の争い、個人事業主の収入立証など複雑事案に多数の実績。本記事は、非骨傷性脊髄損傷やPTSDなど画像所見の出にくい後遺障害の立証、および加害者が任意保険未加入の場合の回収戦略について、当事務所が扱った複数の解決事例をもとに再構成した解説記事です(守秘のため人物・数値等は一部変更しています)。
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