LINE相談

交通事故の基礎知識

KNOWLEDGE

業務中(社用車・配送中)の交通事故|会社の使用者責任と保険・労災の整理【経営者必見】

このページは、業務中(社用車・配送中)の交通事故を、企業の人事・労務・経営者の方向けに、弁護士法人ブライトの笹野皓平弁護士が実務観点から整理したものです。

📝 この記事の3秒結論

  • 業務中事故は会社が使用者責任(民法715条)で連帯賠償責任を負う
  • 社用車の自動車保険は対人・対物・人身傷害をフルカバー設定が必須
  • 労災(業務災害)給付と加害者・被害者賠償の関係を整理する
  • 長時間労働・整備不良が原因なら会社の安全配慮義務違反に発展

無料で問い合わせ

お問い合わせ、相談は無料です
(※お電話での受付は平日9:00~18:00となっております、それ以外の時間はメールやLINEでのお問い合わせをお願いします。)

無料で問い合わせ

LINEで無料問い合わせ

業務中事故は会社が連帯責任

従業員が業務中(社用車運転・営業移動・配送業務等)に交通事故を起こした場合、会社は使用者責任(民法715条)により従業員と連帯して被害者に対する賠償責任を負います。会社が直接運転していなくても責任を負うのが原則です。

使用者責任が成立する3要件

  1. 事業の執行について:業務遂行中の事故であること
  2. 従業員(被用者)が起こした不法行為:従業員の過失で被害発生
  3. 事業主が選任・監督に注意を払わなかったと推定される

会社が「選任・監督に注意を尽くした」と立証すれば免責される条文上の余地はありますが、実務的には認められないのが原則です。社用車事故は会社が責任を負う前提で対応が必要です。

社用車の自動車保険設定(必須レベル)

社用車の自動車保険は、次のフルカバー設定が経営リスク管理上必須です。

項目推奨水準
対人賠償無制限
対物賠償無制限
人身傷害補償1人1億円以上
車両保険一般型(フルカバー)
弁護士費用特約事業用契約で附帯可能か確認

労災・自賠責・任意保険の3者整理

業務中の交通事故では、お金の流れが3方向あります。

  • 従業員自身の損害:労災(業務災害)給付+会社の安全配慮義務違反賠償+人身傷害保険
  • 相手方(被害者)への賠償:会社の使用者責任+従業員の自動車保険
  • 会社の物損(社用車修理費):車両保険+過失割合に応じた相手方からの回収

これらを混同せずに整理する必要があり、顧問弁護士の関与が事故処理を大きくスムーズにします

お問い合わせ、相談は無料です
(※お電話での受付は平日9:00~18:00となっております、それ以外の時間はメールやLINEでのお問い合わせをお願いします。)

無料で問い合わせ

LINEで無料問い合わせ

安全配慮義務違反のリスク

会社が次のような事情で従業員に運転業務を強いていた場合、安全配慮義務違反として会社の独自責任が追及される可能性があります。

  • 長時間労働:12時間以上連続運転、徹夜明けの運転指示
  • 整備不良の社用車を使わせていた:定期点検記録の有無が重要
  • 無理な配送スケジュール:物理的に守れない時刻指定での荷物配送
  • 飲酒運転を黙認:朝礼時の酒気帯び確認を怠る

事故予防の社内体制

  1. 運転前のアルコールチェック義務化(運送業は法定)
  2. ドライブレコーダー全社用車に標準装備
  3. 定期点検記録を必ず保管
  4. 運転時間の管理(連続運転4時間以内・休憩30分等)
  5. 運転前の体調確認と無理な運転業務の回避

事故発生時の社内対応フロー

  1. 従業員から第一報(直属上司・人事・社長)
  2. 警察への届出確認、人身事故扱いの場合は要注意
  3. 社用車の保険会社へ連絡(24時間対応窓口)
  4. 従業員のサポート(労災申請・治療費前払等)
  5. 被害者対応は基本的に保険会社経由(会社が直接謝罪する場合は弁護士相談を)
  6. 顧問弁護士へ報告・対応方針相談

お問い合わせ、相談は無料です
(※お電話での受付は平日9:00~18:00となっております、それ以外の時間はメールやLINEでのお問い合わせをお願いします。)

無料で問い合わせ

LINEで無料問い合わせ

顧問弁護士で予防コストを下げる

業務中事故への対応は、社内の人事・総務担当者だけでは判断が難しい局面が多発します。顧問弁護士契約で「都度相談・初動アドバイス」を含めることで、後々の損害を大幅に下げられます

ブライトの「みんなの法務部」では、こうした突発的な交通事故・労災対応を含めた包括的なサポートを月額で提供しています。

まとめ

業務中の交通事故は「いつ起きてもおかしくないリスク」です。社用車保険のフルカバー設定・運転管理体制の整備・顧問弁護士の活用、この3点を整えておけば、突発時の対応コストとレピュテーションリスクを大幅に下げられます。

関連記事

監修:笹野 皓平 弁護士(弁護士法人ブライト パートナー弁護士)
京都大学法学部卒・弁護士歴15年・修習64期。労災事故・労務問題・企業法務の多数の解決実績を持ち、特に「会社側」と「従業員側」両方の視点を理解した上で、企業の労務リスクマネジメントを支援。本件もブライトの実務知見をもとに整理(守秘のため一部を匿名化)。
▶ プロフィール詳細

お問い合わせ、相談は無料です
(※お電話での受付は平日9:00~18:00となっております、それ以外の時間はメールやLINEでのお問い合わせをお願いします。)

無料で問い合わせ

LINEで無料問い合わせ

  • この記事を書いた人

代表弁護士:和氣 良浩

弁護士法人ブライト代表弁護士: 2006年に独立開業してから交通事故被害の回復に努めてきました。これまで1000件を超える交通事故を解決して参りましたが、被害者が低い賠償金で納得させられているケースをたくさん見てきました。 一人でも多くの被害者が適切な補償を受けられるように情報発信を行っています。

本記事は、一般的な情報の提供を目的とするものであり、個別案件に関する法的助言を目的とするものではありません。また、情報の正確性、完全性及び適時性を法的に保証するものではありません。
なお、本記事の内容に関する個別の質問や意見などにつきましては、ご対応できかねます。ただし、当該記事の内容に関連して、当事務所へのご相談又はご依頼を具体的に検討されている場合には、この限りではありません。

関連記事

交通事故担当弁護士

  • 代表弁護士 和氣良浩

    代表弁護士 和氣良浩
             

事務所概要

事務所名 弁護士法人 ブライト(大阪弁護士会所属)
開 業 平成21年(代表弁護士独立開業)
設 立 平成24年11月設立、平成27年1月に法人化
所在地 〒530-0057 大阪府大阪市北区曽根崎2丁目6番6号 コウヅキキャピタルウエスト12階
TEL 0120-931-501(受付時間9:00~18:00)
FAX 06-6366-8771
事業内容 法人向け(法律顧問・顧問サービス、経営権紛争、M&A・事業承継、私的整理・破産・民事再生等、契約交渉・契約書作成等、売掛金等の債権保全・回収、経営相談、訴訟等の裁判手続対応、従業員等に関する対応、IT関連のご相談、不動産を巡るトラブルなど)、個人向け(交通事故・労災事故を中心とした損害賠償請求事件、債務整理・破産・再生等、相続、離婚・財産分与等、財産管理等に関する対応、不動産の明渡し等を巡る問題など)

お問い合わせ

CONTACT

弁護士法人 ブライトへの法律相談、
メディア出演依頼・取材に関する
お問い合わせはこちら

お電話での
お問い合わせ

TEL:06-4965-9590

※受付時間 9:00-18:00

法務ドックで経営が変わる

あなたの会社を法的トラブルから守る
弁護士法人ブライト (著)
多くの企業は法的トラブルを未然に防ぐ対策を講じておらず、顧問弁護士も不在です。本書では「法務ドック」を活用し、リスク回避を図る「みんなの法務部」を提案します。
多くの企業は法的トラブルを未然に防ぐ対策を講じておらず、顧問弁護士も不在です。本書では「法務ドック」を活用し、リスク回避を図る「みんなの法務部」を提案します。

顧問弁護士

経営者のための弁護士「活用」バイブル
弁護士法人ブライト (著)
顧問弁護士はトラブル対応だけでなく契約書作成など実務も担う身近な存在となりました。本書では顧問弁護士の活用メリット、自社に合う選び方、法的リスクのマネジメントについて解説します。
顧問弁護士はトラブル対応だけでなく契約書作成など実務も担う身近な存在となりました。本書では顧問弁護士の活用メリット、自社に合う選び方、法的リスクのマネジメントについて解説します。