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【解決事例】訴訟移行後も過失割合10:90を維持し赤本基準9割の水準で和解した交通事故解決事例

このページは、ご依頼者の物語/訴訟での和解の実例を、賠償金の数字よりも「解決までの経緯」「ブライトの戦略」を中心に記録したものです(本記事は複数の解決事案を再構成した解説記事です。登場人物の属性・金額・事故場所等は実際の事案と異なります)。

📝 この記事の3秒結論

  • 訴訟移行で示談時の過失割合主張を維持
  • 和解案は赤本基準9割が現実的な目安
  • 被告本人の証人尋問移行を回避するための和解判断
  • 自営業の休業損害は申告データ立証
  • 裁判所提示の調整金は判決時の弁護士費用相当額10%+遅延損害金

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事案の概要

過失割合と最終受取額の関係
過失割合と最終受取額の関係

ご依頼者は40代女性の個人事業主で、2つの事業を自営されていました。事故は自家用車で移動中に、相手方が運転する営業車両に追突されたというものです。裁判所での訴訟に移行し、原告(ご依頼者)側からは過失割合10:90を主張、相手方保険会社は当初20:80を主張していました。

ブライトへのご相談

ご依頼者は当事務所に委任。担当は松本弁護士。受任時の主要論点は次のとおりです:

  • 訴訟戦略
  • 過失割合10:90維持での主張
  • 休業損害の積算(自営業)
  • 慰謝料の赤本基準での請求

ステップ1:被告提示和解案(約195万円)の検討

訴訟提起から約1年後、被告(相手方)から最終的な和解提示がありました:

  • 損害額小計:約320万円
  • 過失相殺(10%):▲約32万円
  • 既払金:▲約80万円
  • 中計:約208万円
  • 調整金(中計の約10%):約21万円
  • 合計:約230万円

これが当方主張(10:90)に基づく現実的な和解金額。被告は当初約195万円を提示も、ブライトの粘り強い交渉で約230万円まで上積みを引き出しました。

ステップ2:休業損害の積算(自営業)

ご依頼者は2つの事業を自営されており、休業損害の積算は2系統:

  • 1つ目の事業の休業損害:日額約4万円×5日=約20万円
  • 2つ目の事業の休業損害:日額約1万5千円×70日=約105万円
  • 合計:約125万円

自営業の休業損害は確定申告データを基にした算定が原則。本件では事故前の一定期間の稼働実績を踏まえて日額を算出しました。

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ステップ3:過失10:90維持の戦略

裁判所での和解協議で、過失割合は原告10:被告90を維持。理由:

  • 示談交渉段階で前任弁護士と被告保険会社の間で「10:90」で実質合意の経緯あり
  • 原告本人もこの過失割合に強いこだわり
  • 実況見分調書でも被告の重大な過失(前方不注視)が明記
  • 判決移行で20%認定リスクはあるが、和解で10:90維持を勝ち取る戦略

ステップ4:被告本人の証人尋問移行回避

松本弁護士の戦略:

「次回期日において裁判上の和解が成立となります。当方が和解案を拒絶する場合、相手方本人を証人として申請して証人尋問を行ったうえで判決を求めることになります。判決期日は早ければ半年程度先になる見込まれる事案でした。」

証人尋問への移行は時間と費用が増大するため、和解成立の判断は重要。ご依頼者には「約230万円で和解成立か、判決で更なる増額狙いか」の二択をご相談しました。

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ステップ5:調整金の意義(判決ベースの加算)

裁判所提示の和解案には「調整金」が含まれます。これは:

  • 判決に至った場合に認められうる「弁護士費用相当額(認められた損害額の約10%)」
  • 「遅延損害金」が考慮されているもの
  • 裁判上の和解案で一般的に用いられる項目

本件では中計約208万円の約10%(約21万円)が調整金として算定。これにより和解金額は約230万円となりました。

実施した見通し

受任時点:

  • 被告提示:約195万円→約230万円(裁判所最終和解案)
  • ご依頼者の意向:約230万円で和解成立に同意
  • 次回期日(約1か月後)で和解成立予定
  • 和解成立から数週間後に和解金入金
  • 解決まで概ね1年半(事故から)

訴訟移行・和解判断のポイント

  1. 示談時の過失主張を訴訟でも維持
  2. 赤本基準9割が和解案の目安
  3. 調整金(弁護士費用相当10%+遅延損害金)の活用
  4. 被告本人尋問回避で時間短縮
  5. 自営業の休業損害は確定申告データで立証

同じ立場の方へ

示談交渉が決裂し訴訟移行となった場合でも、過失割合の主張を維持することで適正な賠償が獲得できます。被告本人の証人尋問への移行は時間・費用・心理的負担が大きいため、裁判所提示の和解案は赤本基準9割を目安に判断するのが合理的です。自営業者の休業損害は確定申告データを丁寧に整理することで満額認定が可能です。

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監修:松本 洋明 弁護士(弁護士法人ブライト パートナー弁護士)
弁護士歴16年(63期)・元損保側代理人・年間100件超の交通事故案件を担当。重度後遺障害事案、外国籍被害者対応、素因減額の争い、個人事業主の収入立証など複雑事案に多数の実績。本記事は、複数の解決実績をもとに再構成した事例であり、登場人物の属性・数値等は匿名化のため変更しています。
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【本記事について】本記事は、弁護士法人ブライトが実際に受任し解決した事案をもとに作成しています。もっとも、依頼者の秘密保持義務および個人情報保護の観点から、ご本人が特定されることのないよう、性別・年齢・ご職業・地域・後遺障害等級・賠償額・時期などの事実を変更し、また複数事案の要素を組み合わせるなどして再構成しています。ご紹介する法的な考え方・手続き・解決の方針は当事務所の実務に基づくものですが、記事中の具体的な属性や数値は、特定の個人・事案を示すものではありません。
  • この記事を書いた人

代表弁護士:和氣 良浩

弁護士法人ブライト代表弁護士: 2006年に独立開業してから交通事故被害の回復に努めてきました。これまで1000件を超える交通事故を解決して参りましたが、被害者が低い賠償金で納得させられているケースをたくさん見てきました。 一人でも多くの被害者が適切な補償を受けられるように情報発信を行っています。

本記事は、一般的な情報の提供を目的とするものであり、個別案件に関する法的助言を目的とするものではありません。また、情報の正確性、完全性及び適時性を法的に保証するものではありません。
なお、本記事の内容に関する個別の質問や意見などにつきましては、ご対応できかねます。ただし、当該記事の内容に関連して、当事務所へのご相談又はご依頼を具体的に検討されている場合には、この限りではありません。

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交通事故担当弁護士

  • 代表弁護士 和氣良浩

    代表弁護士 和氣良浩
             

事務所概要

事務所名 弁護士法人 ブライト(大阪弁護士会所属)
開 業 平成21年(代表弁護士独立開業)
設 立 平成24年11月設立、平成27年1月に法人化
所在地 〒530-0057 大阪府大阪市北区曽根崎2丁目6番6号 コウヅキキャピタルウエスト12階
TEL 0120-927-113(受付時間9:00~18:00)
FAX 06-6366-8771
事業内容 法人向け(法律顧問・顧問サービス、経営権紛争、M&A・事業承継、私的整理・破産・民事再生等、契約交渉・契約書作成等、売掛金等の債権保全・回収、経営相談、訴訟等の裁判手続対応、従業員等に関する対応、IT関連のご相談、不動産を巡るトラブルなど)、個人向け(交通事故・労災事故を中心とした損害賠償請求事件、債務整理・破産・再生等、相続、離婚・財産分与等、財産管理等に関する対応、不動産の明渡し等を巡る問題など)

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