このページは、ご本人の物語/高齢者が散歩中に大型車と衝突した実例を、賠償金の数字よりも「解決までの経緯」「ブライトの戦略」「ご本人・ご家族の道のり」を中心に記録したものです(本記事は複数の解決事案を再構成した解説記事です。登場人物の属性・金額・事故場所等は実際の事案と異なります)。
📝 この記事の3秒結論
- 正面衝突で数メートル飛ばされた事故、複数部位損傷の因果関係を一つずつ立証
- 実況見分調書「サイドミラー接触」記載と本人主張「正面衝突」の乖離への対応
- 高齢被害者の請求は「適正額」と「被害者感情」のバランスが鍵
- 14級認定を目指して骨盤骨折の神経症状に主張を絞る戦略
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事故の概要

ご依頼者は70代の高齢女性で、長年洋裁教室の講師を務め、引退後も毎日の散歩を日課にされていました。ある日、いつもの散歩中に大型トラックと正面衝突。数メートル飛ばされて路面に強打するという重大な事故に遭われました。
受傷内容は広範囲にわたりました:
- 骨盤骨折
- 鎖骨骨折
- 片側股関節障害(人工関節置換術を要した)
- めまいなど複数部位の受傷
ブライトへのご相談と論点
ご依頼者ご本人とご家族からのご相談は次の論点を含んでいました。
- 複数部位損傷の因果関係否認:相手方はめまい・股関節の人工関節等を「事故と無関係」と主張
- 実況見分調書の不正確さ:調書には「サイドミラー接触」と記載されているが、ご依頼者は「正面衝突」と主張
- 依頼者の高額要求:当初1億5000万円・8000万円等の請求額を希望
実況見分調書「サイドミラー接触」vs本人「正面衝突」
事故調書と本人主張の乖離は、過失割合・損害賠償の根本に関わる重大論点です。ブライトでは:
- 事故現場の防犯カメラ・目撃者を改めて調査
- 受傷部位の医学的所見から「正面衝突」を裏付ける痕跡(骨盤・前胸部の打撲痕)を立証
- 数メートル飛ばされた事実は「サイドミラー接触」では説明できないと医工学的に主張
- 警察への調書修正申入れと、民事訴訟での主張立証の二段構え
複数部位損傷の因果関係立証
事故と各損傷の因果関係を一つひとつ立証する作業を進めました。
| 損傷 | 立証戦略 |
| 骨盤骨折 | 受傷直後CT・整形外科記録で明確 |
| 鎖骨骨折 | 同上 |
| めまいなど複数部位の受傷 | 受診記録・受傷部位の整合性を個別に確認 |
| 片側股関節の人工関節 | 事故前の画像所見(あれば)と事故後の悪化を比較 |
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依頼者感情と適正請求額のバランス
ご依頼者ご本人とご家族からは「1億5000万円」「8000万円」という強い請求希望がありました。これは事故の重大性を考えれば理解できる感情ですが、裁判基準で立証可能な金額とは別問題です。
ブライトでは:
- 裁判基準による試算(数千万円規模が現実的)を率直に提示
- 過大な請求は訴訟費用増大・棄却リスクが高いことを説明
- ご家族と一緒に「現実的だが最大化された請求額」を合意形成
被害者感情に寄り添いつつ、訴訟戦略として現実的な落としどころを共有することが重要です。
14級認定を骨盤骨折神経症状に絞る
後遺障害認定は、複数部位を欲張ると「総合判断」で低く出ることがあります。本件では戦略的に:
- 骨盤骨折の神経症状(足の痺れ・歩行困難)に主張を絞り14級認定狙い
- 他部位(めまい・股関節等)は損害賠償項目として個別請求
- 異議申立てで上位等級も視野
高齢被害者特有の論点
高齢の被害者の事故では:
- 逸失利益は通常少額(年金収入ベース)
- 家事従事性を主張できれば主婦休損相当の請求可能
- 慰謝料は重症であっても基準内
- 事故と既往症の区別が難しいケース多発
- ご家族の介護費用が大きな項目に
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進行中
本件は異議申立てと因果関係立証の準備を進めている段階。複数の医療機関の協力を得て医学的立証を厚くし、適正かつ最大化された賠償の獲得を目指しています。
同じ立場の方・ご家族へ
高齢の方が重大事故に遭われた場合、複数部位損傷の因果関係立証が大きな論点になります。「事故前から悪かった」と相手方に言わせないためには、事故直後の医療記録の積み上げが重要です。被害者感情に寄り添いつつ、現実的な訴訟戦略を組み立てる弁護士をお選びください。
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監修:松本 洋明 弁護士(弁護士法人ブライト パートナー弁護士)
弁護士歴16年(63期)・元損保側代理人・年間100件超の交通事故案件を担当。重度後遺障害事案、外国籍被害者対応、素因減額の争い、個人事業主の収入立証など複雑事案に多数の実績。本件はブライトが扱った複数の解決事例をもとに、守秘のため属性・金額等を再構成して紹介しています。
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