建設・工事業は、下請法・許認可・労務管理・債権回収など、法的リスクが多岐にわたる業種です。「口頭発注でいつもやってきた」「うちは小さいから問題ない」という感覚が、後のトラブルを大きくします。 この記事では、建設・工事業の実際の相談事例をもとに、多発するトラブルのパターンと正しい対応方法を解説します。 この記事でわかること 建設業で特に多い法律トラブルの3パターン「口頭発注・基本契約なし」の取引がなぜ危険か許認可・資格管理の落とし穴未回収債権への対処法 建設業・工事業の法律相談は無料で承っています 📞 0120-929-739(平日9:00〜18:00) ✉ メール・LINEでのご相談はこちら 建設業でよくある法律トラブルTOP3 1. 下請業者・取引先との契約書不備 建設業で最も多い相談が「契約書がない・不十分な状態でのトラブル」です。 元請から下請へ仕事を回す際、口頭や注文書だけで基本契約書がないケースが多く見られます。施工後に「やり直せ」「金額を下げろ」と言われた場合、契約書がないと対抗手段が限られます。 ある建設会社では、2年間で顧問弁護士への契約書チェック依頼が5件のみでした。主要な取引先との本契約もなく、相手方が用意した契約書をそのまま使い続けていました。法的診断を受けて初めて「自社に不利な条件が積み重なっていた」ことが発覚しました。 建設業・工事業の法律相談は無料で承っています 📞 0120-929-739(平日9:00〜18:00) ✉ メール・LINEでのご相談はこちら 2. 許認可・資格管理の問題 建設業は、建設業許可・電気工事士資格など、業務に必要な許認可・資格の管理が重要です。 ある電気工事会社では、電気工事士の資格を持たない者が工事を実施している場面が法的診断で発覚しました。「急いでいたから」「いつもそうしていたから」という慣行が、行政処分・許認可取消しのリスクを生み出していました。 また、家電リサイクル法・廃棄物処理法への対応が不十分なケースも多く見られます。許認可が取り消されると事業継続に直接影響するため、定期的な確認が必要です。 3. 未回収債権と工事代金トラブル 工事完了後に代金を払ってもらえない、分割払いの合意を得たが滞納する、というトラブルが多発します。 ある電気設備工事会社では、業務委託者が顧客から集金した代金を報告せず着服するケースが複数回発生。業務委託契約書に集金管理の規定がなく、口頭で「5倍のペナルティ」を伝えていただけでは法的に意味がありませんでした。 工事代金の回収には、契約書・注文書に「支払い期限・遅延損害金・法定利率」を明記することが前提です。 → 工事代金の回収方法については「工事代金を払ってもらえないときの対応|建設業の売掛金回収手順」もあわせてご覧ください。 建設業・工事業の法律相談は無料で承っています 📞 0120-929-739(平日9:00〜18:00) ✉ メール・LINEでのご相談はこちら 建設業の労務管理で注意すべき点 固定残業代の設定ミス 建設業でも残業代トラブルが増えています。特に「固定残業代(みなし残業)の定め方」の問題が多く見られます。就業規則と雇用契約書で記載時間が違う、募集要項と実際の条件が異なる、といった状況が退職後の残業代請求につながります。 休職規定の整備 就業規則から休職規定が抜けている会社が複数あります。社員が長期休職となった場合、休職期間・休業手当・復職条件が明記されていなければ、対応の根拠がなくなります。 建設業・工事業の法律相談は無料で承っています 📞 0120-929-739(平日9:00〜18:00) ✉ メール・LINEでのご相談はこちら よくある質問 Q. 元請から不当な減額を求められました。断れますか? A. 下請法・建設業法の規定によっては、違法な減額要求を断れます。まず契約書・注文書の内容を確認し、弁護士に状況を整理してもらうことをおすすめします。 Q. 下請業者が工事ミスをしました。損害賠償を請求できますか? A. 契約書に施工不良の対応・損害賠償条項があれば、それに基づいて請求できます。書面がない場合でも、民法上の不法行為・債務不履行を根拠に請求できる可能性があります。証拠(写真・検査記録)の保全が重要です。 Q. 建設業許可を持っていない工事を下請けに出してしまいました。問題ですか? A. 許可が必要な工事を無許可業者に下請けさせることは建設業法違反になる可能性があります。早急に弁護士に相談し、対応策を確認することをおすすめします。 建設業・工事業の法律相談は無料で承っています 📞 0120-929-739(平日9:00〜18:00) ✉ メール・LINEでのご相談はこちら 👉 法務ドック 詳細・無料相談お申し込みはこちら 関連記事 工事代金を払ってもらえないときの対応|建設業の売掛金回収手順 取引先から提示された契約書の6つのチェックポイント 法務ドックで会社の法的リスクが丸わかりになる理由 【監修者】 嶋本 敦(しまもと あつし)弁護士 弁護士法人ブライト 企業法務担当 大阪弁護士会所属 / 登録2008年(修習61期) 上場企業にて企業内弁護士(インハウス)として勤務後、弁護士法人ブライトに参画。就業規則整備・ハラスメント対応・取引先トラブル・事業承継など企業が直面する法的リスク全般を担当。弁護士法人ブライト全体での顧問契約実績は130社以上。 免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的アドバイスを提供するものではありません。個々の事案によって状況が異なるため、具体的な対応については弁護士にご相談ください。 顧問弁護士のご相談・無料問い合わせ 弁護士法人ブライト「みんなの法務部」は大阪の中小企業の外部法務部として、継続的に法務課題をサポートします。顧問先130社以上・弁護士歴平均15年以上。まずはお気軽にご相談ください(無料)。 顧問弁護士サービス「みんなの法務部」を見る 無料で相談する